2021.04.10WATCH REPAIR

色が変わったカルティエタンクのメッキ仕上げ

今回、当店のホームページからLINEでお問い合わせをいただいたカルティエタンクの修理です。LINEで送られてきた写真を見るとかなり変色をしています。そしてベルトを留めるDバックルもかなりメッキが剥げているようです。

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ご覧のように変色が激しくとても汚く見えます。せっかくのカルティエタンクがこのように変色してしまっては勿体ないですよね。

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こちらが裏面ですが、裏蓋も変色が激しくとても汚い感じになっています。

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そしてこれがベルトを留めるDバックルです。ヴェルメイユ(メッキ)が剥がれています。

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この部分は裏蓋を留めているネジですが、どうも本来のネジとは違うネジが入っています。

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こちらが本来カルティエが使っているネジです。上のネジとは大きさが違うのが分かると思います。

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こちらがそのネジを並べた所です。この小さなネジはカルティエと同じ大きさのネジと交換しました。

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このカルティエタンクの大変なところは内部の機械もダメージを受けていることです。動かないまま放置してあったのだと思います。電池を入れる箇所には絶縁シートが入っているはずなのにそれがありません。そして少し錆も出ています。しかし電池ボックス内のサビや汚れを取り去って絶縁シートを入れ、電池交換をすると奇跡的に動くようになりました。

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ケース裏蓋、Dバックルを研磨しました。裏蓋とDバックルは全てのヴェルメイユ(メッキ)を取り去らずに傷が取れた段階で研磨を止めています。

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メッキが出来上がりました。そして今回はガラスも交換します。下の時計ケースに入っているガラスを見ると曇っているのが分かると思います。これは以前にどこかの時計修理店でガラスを研磨したのだと思います。風防(プラスチック)の場合は研磨で艶が出るので修理が可能ですが、ガラスの場合はこのように完全には元に戻らないのでガラス交換が必要になります。

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ガラスを交換して時計を組み立てました。お預かりした時とは見違えるように綺麗になりました。やっとカルティエタンクの風格を取り戻しました。

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こちらの裏蓋も見違えるように綺麗になりました。ネジを見ていただくと4本とも揃っているのが分かると思います。

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最後にベルトを取り付けて完成です。これで毎日気持ちよくご愛用頂けると思います。

こちらが裏蓋側です。せっかく綺麗になったので、今度は変色しないように大切に使っていただきたいと思います。

【今後、また黒くならないようにする為に…】
①なるべく腕にはめて使用する。
②時々は柔らかい布で表面をよく拭いて磨く。
この2点を心掛けてください。

作業内容 : カルティエタンクの修理
修理費用 : 37,400円(税込)本体メッキ修理(19,800円)
      ネジ交換(2,200円)Dバックル修理(4,400円)
      電池交換(2,200円)ガラス交換(5,500円)
      ベルト交換(3,300円)
      (往復の送料無料)

修理ご希望の方にはお近くのコンビニから当店に無料(着払い)で送ることができる「らくらく送付キット」をお送りいたします。【LINE】または【お問い合せフォーム】から「郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号」をお知らせください。またLINEやメールでお時計の写真をお送り頂くと詳しいご説明が返信できますのでお気軽にご相談ください。

他の修理事例については【こちら】からご覧ください。