2017.03.08WATCH REPAIR
秋田からメールでお問合せがあり、修理をさせていただくことに。
地元の時計店で電池交換とベルト交換をしたら、裏蓋が凹んで戻ってきたとのこと。奥さまの思い出の品とのことで、元の専用ベルトを磨き直して再メッキして買った時の状態に戻して欲しい・・・とのことです。
送られてきた時計を見てビックリ!何故こんなに裏蓋が凹んじゃったの?修理どころか壊してるじゃないの・・・
本来はこのベルトが付いていたとのこと。メッキが剥げて、裏面は腐食で穴が開いています。研磨で綺麗にして再メッキをすることにしました。
さて、付け替えたというベルトを本体から外そうとすると・・・ネジが瞬間接着剤で止めてある・・・ネジ山が合わないネジを接着剤で止めたようです。直すどころじゃなく、こんな破壊をしてしまう時計屋さんって一体…?
裏蓋が凹んだものを完全に元通りにするのは至難の業。
裏から叩き出していきましたが、凹みの中に深い打ち傷が入っています。なんとか凹みは修正して表面を研磨しましたが深い打ち傷だけは取ることが出来ませんでした。
元の専用ベルトは研磨で傷を落としてピカピカにして再メッキをしました。さて、これから接着剤で止めてあるネジを細いドリルで取り除き、再メッキしたベルトをサイズの合うネジで固定することに・・・。
予想以上に「完璧に復活!」お客様の大切な時計をお預かりするプロとしては、中途半端なことはやってはいけないと思います。
できないのであれば断らなければならないですし、当店も最善案を考えたうえでどうしても不可能と判断すればお断りをさせていただくことがあります。
バカ真面目がモットーの当店としては今回のケース、許せなかったので・・・こちらで小言を言って・・・失礼します…(笑)
作業内容 : ベルト再メッキ、裏蓋変形修理、ベルト取換修理
修理費用 : 19,800円(税込)
※往復の送料は無料です
修理ご希望の方にはお近くのコンビニから当店に無料(着払い)で送ることができる「らくらく送付キット」をお送りいたします。【LINE】または【お問い合せフォーム】から「郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号」をお知らせください。またLINEやメールでお時計の写真をお送り頂くと詳しいご説明が返信できますのでお気軽にご相談ください。