2024.06.17JEWELRY REPAIR
おばあちゃんの指輪があるんだけど・・・
このようなことは何処のお宅でもあるのではないでしょうか?今回はおばあちゃんのダイヤの指輪がお孫さんに渡った素敵なお話をご紹介いたしましょう!
このダイヤの指輪のデザインって凄いでしょ?4本爪に背の高いこのデザインを見たことはあまりないのではないかと思います。
一般的に家庭に眠っているダイヤの指輪はほとんどが6本立て爪のダイヤの指輪だと思います。6本立て爪のダイヤの指輪が多く購入されたのは今から約50年前頃です。
この写真のダイヤの指輪のデザインはさらに10年~20年ほど前になります。。今から60年~70年も前にこのようなダイヤの指輪を購入できたのはごく一部の人たちです。一般の人たちには宝石という高級品がまだまだ手が届かなかった時代です。
余談になりますが、プラチナの指輪の中に入っている刻印は50年ほど前の場合は「Pt900」と入っていて、70年ほど前は「Pm」と入っています。このような刻印からも製造された年代を読み取ることが出来ます。
今回はこのおばあちゃんにダイヤの指輪をお孫さんのピンキーリングにリフォームさせていただきました。
お孫さんと色々とご相談させていただきながら、ダイヤを1個足して18金で製作することになりました。
いかがでしょうか?素敵なデザインのピンキーリングになったと思いませんか?若いお嬢さんにはプラチナよりも18金が可愛くて似合いますよね!
おばあちゃんにとっては孫はとても可愛いもの。またお孫さんにとっても優しいおばあちゃんは大好きな人かと思います。
そんな優しいおばあちゃんの思い出が、このピンキーリングに宿ります。お孫さんはこの指輪を見るたびに、優しいおばあちゃんのことを思い出すことでしょう!それはこれから先も50年、60年とお孫さんの指に指輪がある限り続きます。
宝石は永遠のものです。祖母から孫へ、そしてさらに子孫へと伝わっていきます。そんな素敵な仕事に携わっていることを私たちは心から誇りに思っています。