2024.05.27JEWELRY REPAIR
宝石の価値って何でしょう?
宝石は地球が何百億年の年月をかけて生み出した他に類をみない「宝」です。それは・・・
①美しいこと
②不変なこと
③価値が何百年も持続すること
今回は②についてのリフォームの事例です。
18金のオパールの指輪です。
あ!こんな指輪、我が家にもある!
という方も多いのではないでしょうか。
日本ではこのオパールの指輪がバカ売れした時期があります。
それは今から50~60年前です。
この頃に結婚された方の多くが婚約指輪としてこのオパールの指輪を購入しました。
その方々は今ではもう80歳から90歳になっているかと思います。
そんなオパールの指輪が半世紀の長い年月を経て家庭の中に存在するのです。そしてこの指輪はこれから100年、200年の年月を経ても不変で無くならないのです。
家、自動車、家電製品、衣服など、あらゆる物が100年、200年後にはこの世に存在しません。
しかし、宝石、ジュエリーとは不変のものです。
ジュエリーに使われている金属は金かプラチナです。
この金属は何百年経っても錆びることがなく不変にこの世に存在するものです。そしてジュエリーに使われている石も硬くて耐久性があり、その美しさは何百年経っても不変でこの世に存在します。
お母様が半世紀も前に購入して使っていたオパールの指輪。
そのオパールの石を使って、今の時代のデザインにリフォームで蘇らせます。
私を産んでくれて、育ててくれたお母様との思い出や感謝は数え切れないほどあると思います。
このオパールの指輪を見るたびにそんな気持ちや思い出が蘇ることでしょう。
宝石とはそれ自体が何百年も存在してくれると同時に、それに伴った思い出までもが長い年月を経ても受け繋がれて行くものです。
これから20年、30年経ったら、このオパールの指輪はお孫さんに指に受け継がれて「優しかったおばあちゃん!ありがとう!」とお孫さんの元でその思いを受け繋げていってくれることでしょう。