2024.02.19Uncategorized
ルイ・カルティエの強い思いによって1917年に生まれたこの時計は平行に伸びる2本の縦枠が戦車を上から見た時のデザインに着想を得てデザインされています。
最近お客様から送られてくるタンクを見ていると手巻きのタンクのヴィンテージウォッチが多くなっているように思います。たぶん中古市場でもこのタンクがかなり人気があるとではないかと思います。
送ってくるタンクの中には黒く変色した時計が多く見受けられます。変色取り修理でお預かりしたタンクはこの変色を徹底して取り除いて元の金色を蘇らせます。
またメッキの剥がれがあり再メッキ修理でお預かりしたタンクについても同じように先に変色取りをしてから、研磨と再メッキ工程へと進みます。
こちらが今回ご依頼を受けたカルティエタンクです。タンクには古い時代に作られた「手巻き」とその後に作られた比較的新しい電池式の「クオーツ」の2種類があります。
実は裏側を見るだけで、中の機械が「手巻き」が「クオーツ」なのかが分かるんです。どこで見分けるか・・・分かりますか?
それは裏蓋の四隅にネジがあるか、ないか、で見分けることができます。上の写真には四隅にネジがありませんので、これは「手巻き」ということになります。電池式の「クオーツ」の場合は四隅にネジが4本付いています。この「手巻き」のタンクは本体横の4本のネジで裏蓋を取るようになっています。
ちなみに下が「クオーツ」のタンクです。
四隅に裏蓋を開ける為のネジが4本付いています。
これが当店で研磨で鏡面仕上げをしてから、厚い5ミクロンメッキをしたものです。品格があるとても美しいカルティエマストタンクになっていると思います。
こちらの修理料金は以下の通りです。
◇変色取りと研磨、5ミクロンメッキ 33,000円(税込)
らくらく送付キットをお送りいたします。往復の送料は無料です。