2024.06.02Uncategorized
最近の腕時計は自動巻きや手巻きの時計も多くなりましたが、大半がクオーツと呼ばれる電池式の時計です。
ここで腕時計の歴史について勉強です。
ゼンマイを使った柱時計が発明され、その後に小型化されて手巻きの腕時計が開発されました。さらに自動巻きや防水機能が備わった腕時計も出てきました。
この頃はスイスが主な産出国で、日本では1881年にSEIKOが創業します。このSEIKOが1969年にこれまでのゼンマイ式の腕時計とは全く異なった電池を使った世界初のクオーツ腕時計を発売します。その4年後の1973年にはSEIKOは再び世界初のクオーツの液晶デジタル表示の腕時計を世に送り出します。この当時のSEIKOのクオーツ時計は30万~50万円ほどの高価なものでした。この時代から腕時計は精度の高い電池を使ったクオーツ時計が全盛の時代になり、今では100円均一でもクオーツ式の電池を使った腕時計が売られています。
さてここで電池交換についての疑問点
Q1 安い腕時計の電池交換は安く、スイスブランドの腕時計の電池交換は高額なのですが、その差は何ですか?
A1 はい!それは気合の差です(笑)腕時計に使われているボタン電池は全く同じです。同じ電池でも安い腕時計に入れると料金は安く、ブランドの高い時計に入れると料金は高くします(笑)高い時計の電池交換の際は時計にキズが付かないように、ホコリなどを入れないように細心の気を配って丁寧に行います。この差です(笑)もちろん当店は安い時計にも最新の気を配って行っていますからご安心ください。本当の所は万が一に時計にキズを入れてしまった時の保証などを考えての差です。
Q2 長持ちする高い電池と、長持ちしない安い電池があるのですか?
A2 いえ、基本的にはありません。時計用のボタン電池は型番により40種類ほどありますが、時計に入れることが出来る電池は直径や厚みが決まっていて1種類のみです。SONY、Maxell、Renata、最近ではMurataなど、どのメーカーの電池を使っても電圧、容量が同じなのでどこの電池を使っても同じです。
※中国製の安い時計に使われている中国製のボタン電池については長持ちしないのではないかと思われます。
Q3 昔は2年ごとに時計店で電池交換をしていたのに、最近は時計店で電池交換をしても1年しか持ちません。安い電池ですか?
A3 おそらく時計購入から10年以上経った時計ではないでしょうか?時計の歯車の輪列の油切れで歯車がスムースに動かないことで電池の消耗が激しく、早く電池が切れてしまうことが考えられます。
※稀に時計店で何年も使われずに、自然放電で電圧が減っている電池を使うと早く電池が切れることがあります。
今回はそのクオーツ式のカルティエパシャの電池交換です。
内部はこのような感じです。あまりブログでは書いてはいけないのですが・・・(笑)スイス製のブランド時計の中の機械は大半が同じETA社のキャリバーの機械が入っています。ただカルティエはこのようにETA社の機械を使っていません。
当店では今年の2月1日より修理料金の変更を行い、スイスブランドの腕時計の電池交換は3,300円(税込)とさせていただきました。
当店には県外の山間部から電池交換で送られてくる時計があります。おそらく近くに時計店などがなく、交通費を使ってわざわざ時計店に行くことと、当店に郵便で送り、送り返してもらっても同じくらいの料金になり、しかも便利だ。という場合があるかと思います。
しかし、何故かしら大都会の住所から当店に電池交換で送られてくる場合もあります。近くの電池交換をする時計店よりカイドージュエリーの電池交換が信頼できる!ということの証でしょうか?(笑)プラス思考でそう考えて・・・これからも感謝の心で丁寧に電池交換をさせていただきます。