2025.02.08Uncategorized
カルティエの名作「マストタンク」は、時を超えて多くの人に愛され続けているモデルです。しかし、長年の使用により変色が激しく、四隅のメッキが剥がれた状態になってしまうことがあります。今回は、そんな状態のマストタンクを当店の研磨と18金再メッキ修理で美しく蘇らせる工程をご紹介します。
カルティエタンクの誕生は1917年。第一次世界大戦中にルノー製の戦車からインスピレーションを得て誕生したモデルです。タンクシリーズはアール・デコを代表するデザインとして高く評価され、歴史的な価値を持つ時計として知られています。
「マストタンク」は、1970年代に登場した比較的手に入れやすいラインですが、その美しさと気品は本家タンクと同等。素材にはシルバー925(スターリングシルバー)が使用され、その上から18金メッキを施した仕様となっています。
マストタンクのケースやブレスレットはシルバー925製のため、長年の使用によって酸化し、黒く変色してしまいます。特に、湿気や皮脂に触れる部分は変色が進みやすいため、全体的にムラのあるくすんだ色合いになってしまうことがよくあります。
18金メッキは長期間使用するとどうしても摩耗し、剥がれてきます。特に、時計の角部分やベルトの接続部は、頻繁に摩擦が加わるため剥がれやすい箇所です。長年使用された時計では、ほぼ全体的にメッキが剥がれ、シルバーの地肌が露出していることもあります。
時計本体やブレスレットには、日常使用による細かな傷が無数についています。これらの傷が光を乱反射させるため、本来の美しい光沢が失われ、古びた印象になってしまいます。
当店では、変色がひどく、メッキの剥がれが広範囲に及んだカルティエマストタンクも、美しく修復することが可能です。
まず、時計をムーブメント・ケース・裏蓋・ガラス・各パーツに分解します。ムーブメント(時計の心臓部分)は慎重に取り外し、安全に保管したうえでケースの修理を進めます。
剥がれたメッキの上から再メッキを施しても、下地が荒れていると美しい仕上がりにはなりません。そのため、まずケース全体を研磨し、傷や変色を除去します。
この工程では、専門技術を持つ職人が手作業で丁寧に磨き上げ、シルバーの地肌を滑らかな鏡面に仕上げます。この工程をしっかり行うことで、後のメッキ処理が均一に施され、新品同様の光沢を取り戻すことができます。
次に、研磨を終えたケースやブレスレットに5ミクロンの厚い18金メッキを施します。通常のメッキよりも厚めに加工することで、より耐久性が向上し、長期間美しい輝きを維持できるようになります。
メッキ処理が終わったパーツを元の状態に丁寧に組み立てます。最後に、時計の動作確認を行い、見た目だけでなく機能面でも完璧な状態に仕上げます。
全国から送られてくるカルティエの修理品で、ベルトの金具(尾錠)がカルティエの純正ではなく、取り変わっているものが多くあります。
これはベルト交換をした店舗側のミスです。ベルト交換時には必ずこの金具(尾錠)も取り換えなければならないのですが、それを怠る店舗が多いようです。
ベルト交換時には必ず付いているカルティエの金具(尾錠)も取り換えるように支持してください。
今回も取り変わっていたので、SEIKOの尾錠でカルティエに近いデザインのものを無料でお付けさせていただきました。
今回のカルティエマストタンクの研磨・5ミクロンメッキの修理料金は33,000円(税込)となります。また往復の送料は無料となっています。
お近くのコンビニから当店へ修理品を送れる「送付キット」をご用意しております。当店のホームページのLINEのQRコードからお申込みください。
当店には、全国各地から修理のご依頼をいただいています。特に、「変色とメッキ剥がれが激しく、もう使えないかもしれない…」と諦めていたお客様から、修理後に以下のような喜びの声をいただいています。
✅ 「ここまで綺麗に戻るとは思わなかった!」
✅ 「まるで新品のように蘇り、また長く愛用できそうです!」
✅ 「長年のくすみが消え、ゴールドの輝きが戻って感動しました!」
長年使用されたカルティエマストタンクの変色やメッキ剥がれは、決して避けられないもの。しかし、適切な修復を施せば、美しさを取り戻し、さらに長く愛用することが可能です。
「もう使えないかもしれない…」と諦める前に、ぜひ一度当店にご相談ください。あなたの大切なマストタンクを、職人の手で丁寧に修復し、新品のように蘇らせます!