2024.06.25Uncategorized
今回は電池交換をする際の漏液について少し書かかせていただきます。
下の写真はフィリップシャリオールの時計ですが、電池交換のご依頼をお受けしました。
早速、裏ブタを開けて電池交換をしてみましょう!
これが内部の機械で、入っていた電池を取り出した後です。
中央に金色の細長い板状の端子が見えると思います。この端子をみると白い粉状のものがいっぱい付着していると思います。これが電池が漏液した痕跡です。
電池が切れてしまっているのに何年も放置していると、電池から漏れた液体が乾燥してこのようになります。この白い粉が歯車に付着すると、時計が正常に動かなくなります。
このフィリップシャリオールの時計はこの粉を綺麗に取り除くだけで動くようになりましたのでラッキーでした。
こちらの画像は別な時計の画像ですが、電池の表面に漏れ出した液体が確認できると思います。この液体が周りの部品を腐食させたり、粉状になって歯車の輪列を汚すことになります。
こちらも別な時計の画像ですが、漏液が酷く、周りの部品を傷めているのが分かります。このような状態になるとオーバーホールで直る場合と、電子回路までもがダメになって、メーカーで電子回路の交換が必要になり高額な修理料金になってしまうことがあります。
幸いに今回は漏液の跡を綺麗にするだけでしたので、3,300円の料金となります。
電池を使ったクオーツ式の腕時計の場合は、電池が切れて時計が止まっていたら、なるべく早く電池交換をしてください。また複数本の腕時計を持っている場合は、せめて半年に1回は時計が動いているか?のチェックをして、止まっている場合は早めに電池交換をしてください。
電池が切れて止まっているのにそのまま放置しておくと、修理料金が高額になってしまいます。