2022.10.10WATCH REPAIR
1917年、ルイ・カルティエは“タンク” ウォッチを創りました。最初のプロトタイプはジョン・パーシング将軍に贈られ、その後の1919年に“タンク” ウォッチが発売になりました。シャープな角を持ちフラットなケースいうユニークでシンプルなラインが、自由でエレガントなエスプリを表現しています。このカルティエのアイコンとなった“タンク” ウォッチは、その揺るぎないアイデンティティはそのままに今に引き継がれています。
現在、発売されているタンクウォッチは電池式のクオーツ式ですが、中古市場でも手巻きのタンクのヴィンテージウォッチに人気が集まっているようです。
こちらが古いヴィンテージウォッチのタンクです。長年の使用によりケースのメッキも剥げ、打ち傷や擦り傷が無数に付いています。この状態を見ると・・・なんとか綺麗に出来ないものか・・・と思ってしまいますよね。
こちらが裏面の裏蓋です。こちらも変色が起きて汚くなり打ち傷や擦り傷がたくさん入っています。
こちらをご覧ください全くの別物のように見えますね。これは上の古いヴィンテージウォッチのタンクを分解して本体ケースを研磨で傷を消し去ってピカピカの状態にしてから、厚い5ミクロンの18金メッキを施したものです。またガラスも傷が入っていたのでガラス交換をしました。まるで新品のようですね。
こちらが裏面です。裏蓋もサイド部分は鏡面仕上げを行い、真ん中の平らな部分はヘアラインをかけて傷を目立たなくしました。裏蓋には多くの刻印があるのでヘアライン加工も刻印を消さないように適度に行う必要があります。
角度を変えて撮影してみました。とても傷だらけのヴィンテージウォッチのタンクだったとは思えない綺麗さです。
【修理料金】
外装研磨仕上げ・5ミクロン再メッキ 33,000円(税込)
往復の送料は無料です。
※2024年2月価格改定
今回はガラス交換が別途に8,800円(税込)かかっています。
もし、手巻きのカルティエで時間が合わない場合はオーバーホールが料金27,500円が必要になります。