2021.07.18WATCH REPAIR
今回もカルティエ タンクの変色取り修理のご依頼です。
当店のホームページをご覧いただきLINEで修理のご依頼がありましたので当店の無料の「送付セット」を発送させていただきました。この「送付セット」はお客様のご負担を少しでも軽減する為に、書き込みが不要の宅急便の着払い伝票、運搬中のショックを軽減する緩衝材、梱包の際に必要なガムテープなどがセットになっています。
これが送られてきたカルティエ タンクです。ケースも裏蓋もかなり変色しており、使用の際に付いた擦り傷もかなり多く付いています。この文字盤はカルティエらしいイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドのスリーカラーを配置したとても美しい文字盤です。
カルティエ タンクですが文字盤を良く注意してみると、50分の位置のXの文字に小さくCARTIERの文字が入っています。この小さな文字は印刷の精度が必要な為に偽造を防止する為のものなのだと思います。日本のお札にもこのような手法で隠し文字が入っていますよね!
早速、変色取り修理の作業を進めていきます。時計を分解して変色を取るパーツを並べてみました。
本体ケース、裏蓋、機械を固定するネジが4本、裏蓋を固定するネジが4本です。この小さなネジも金色に戻さないと組み立て後の見た目に影響が出てしまいます。
こちらが変色取りをした後です。本体ケースは変色取り後にバフ研磨を施していますので細かい擦り傷が取れてピカピカになっています。ただ深い打ち傷などは取れません。裏蓋も軽いヘアライン仕上げをしますので細かい擦り傷は取れますが、ヘアラインを付けすぎると下地のシルバーの素材が出てしまいますので深い傷は残すようにしています。
時計を組み上げました。ケースがピカピカに輝きを取り戻しました。文字盤の綺麗さが一層鮮やかに見えます。
こちらが組み上げた後の裏面です。このタンクは多くの擦り傷、打ち傷があったので深い傷は残っています。
元のベルトを装着して完成です。最初の変色取り修理の作業前の写真と比べると変色が取れただけではなく、艶が戻ってピカピカになっているのが分かります。このように本体ケースは変色取りだけではなくバフ研磨も行って艶を出せること、また裏蓋もヘアライン仕上げをして小傷を少なくしていることも当店独自の自慢の修理です。
今回のカルティエ【Cartier】の修理料金
作業内容 : カルチエ タンク 変色取り、本体研磨、ヘアライン修理
修理費用 : 15,400円(税込)
往復の送料は無料
変色修理をご希望の方にはお近くのコンビニから当店に無料(着払い)で送ることができる「らくらく送付キット」をお送りいたします。【LINE】または【お問い合せフォーム】から「郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号」をお知らせください。またLINEやメールでお時計の写真をお送り頂くと詳しいご説明が返信できますのでお気軽にご相談ください。
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