2021.08.18WATCH REPAIR
WEBからのお問い合わせでカルティエの研磨のご依頼をいただきました。
送られてきた時計を見ると、時計本体にもベルトにもかなり激しい傷が入っています。
こちらがベルトです。キズが激しいので全体が一様に見えますが、注意して見ると真ん中だけが艶消しのヘアラインが入っていて両サイドは艶がある鏡面仕上げになっていたようです。
こちらの写真は本体ケースと裏蓋を修理した後です。本体ケースは両サイドが艶ありの鏡面だったようなので研磨をして鏡面仕上げにしました。ただ何か所かは強い打ち傷があり深く凹んでいました。この深い凹みも取り去ろうとすると、ケースの平面性が損なわれて見た目が悪くなるので無理をせずに残してあります。
裏蓋にも激しい傷が一面に入っていました。こちらはヘアラインを入れて細かいキズは消しましたが、この裏蓋にも深い凹みが沢山ありました。あまりヘアラインを入れすぎて削ってしまうと刻印が薄くなって見た目が悪くなってしまうので、ある程度の所でヘアラインを入れることを止めています。
こちらがベルトの研磨を済ませたところです。左右は鏡面仕上げにして真ん中は艶消しのヘアライン仕上げにしてあります。一番上の写真と比べると全く見た目が変わったのが分かります。メリハリが効いてとても綺麗になりました。
こちらの写真が時計を組み立てて修理が出来上がったところです。せっかく綺麗に出来上がった時計にステンレス同士が擦れて傷が付かないようにビニールを巻いて保護してあります。
作業内容 : 研磨修理
修理費用 : 19,800円(税込)
※往復の送料は無料です。
修理ご希望の方にはお近くのコンビニから当店に無料(着払い)で送ることができる「らくらく送付キット」をお送りいたします。【LINE】または【お問い合せフォーム】から「郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号」をお知らせください。またLINEやメールでお時計の写真をお送り頂くと詳しいご説明が返信できますのでお気軽にご相談ください。
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