2021.06.07WATCH REPAIR

カルティエ・マストコリゼの漏液修理と変色取り

カルティエ・マストコリゼの電池交換と変色取り依頼です。今回も電池から漏液した事例となります。

カルティエ時計修理後の表面
カルティエ時計修理前の裏面

お客様から送られてきたカルティエ・マストコリゼです。ケースは黒ずみが見られますが、裏蓋はさほど変色していないようです。

カルティエ時計内部の漏液の曇り

時計が動いていないので裏蓋を開けるとこのような状態です。電池の上部と下部に曇っている部分があります。長年の感でこれはかなりの漏液があることが分かります。

カルティエ時計内部の電池の漏液

電池を外してみるとこの通りにサビと乾いた粉でこのようになっています。これは電池交換をしても動かないのでは・・・と思いましたが出来るだけ綺麗に表面の粉を取り除いたら、ラッキーなことに動いてくれました。

カルティエ時計修理前のパーツ

早速、時計を分解して変色取り作業に入ります。小さなネジもしっかりと変色取りをします。

カルティエ時計修理後のパーツ

変色取り作業をした後でケースはバフ研磨をして表面の小傷を取り去ります。裏蓋はヘアライン仕上げをします。

カルティエ時計修理後の表面
カルティエ時計修理御の裏面

時計を組み立てました。変色も取れ小傷も取れました。写真ではケースに色ムラが見えますが実際にはムラは無くピカピカでとても綺麗です。

カルティエ時計修理のベルト留め具修正前
カルティエ時計修理のベルト留め具修正後

尾錠も変色取りとバフ研磨をして綺麗になりました。

◇綺麗になった時計を再び黒く変色させない為に…

18金は純金が75%と銀や銅を25%混ぜた合金です。18金に含まれる純金自体は酸化(錆)しませんが、銀や銅は長い時間が経過すると酸化(錆)して18金が黒っぽい金色になります。これは18金メッキでも同じで、長い時間の経過で黒ずみが出ます。今回のカルティエの腕時計はシルバー925(銀)の素材に薄膜の18金をヴェルメイユという技法で貼ってあります。18金の薄膜も酸化して黒くなってしまいますが、中の素材がシルバー(銀)なので黒くなるのがどうも強い(早い)ように思います。

今後、また黒くならないようにする為には…
①なるべく腕にはめて使用する。
②使わない場合は時々柔らかい布で表面をよく拭いて磨く。
この2点を心掛けてください。時計の表面に摩擦があると酸化(錆)を抑えることが出来ます。

作業内容 : 変色取り修理+電池交換
修理費用 : 12,100円(税込)(9,900円+2,200円)
      (往復の送料無料)

変色以外に時計にメッキ(ヴェルメイユ)の剥がれがある場合は「研磨・再メッキコース」の19,800円でとても綺麗になります。

修理ご希望の方にはお近くのコンビニから当店に無料(着払い)で送ることができる「らくらく送付キット」をお送りいたします。【LINE】または【お問い合せフォーム】から「郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号」をお知らせください。またLINEやメールでお時計の写真をお送り頂くと詳しいご説明が返信できますのでお気軽にご相談ください。

他の修理事例については【こちら】からご覧ください。

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