2024.10.22WATCH REPAIR
カルティエマストタンクは、その洗練されたデザインと卓越した職人技によって作られ、多くの人々に愛されています。しかし、本体がシルバー925で出来ている為に、時間の経過とともに外観が劣化してしまいます。
今回は、当店での修理事例を通じて、カルティエマストタンクがどのように新品のような美しさを取り戻すのかをご紹介します。
当店に送られてくるカルティエマストタンクの大半が経年劣化により黒く変色しています。当店では、専用の薬剤と技術を駆使して、ネジの1本1本まで細部にわたり丁寧に変色取りの修復を行います。その結果、時計は再び美しい輝きを取り戻し、お客様はその仕上がりの美しさに驚かれます。
カルティエは何故変色するのか?
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カルティエマストタンクは本体の四隅の部分のメッキが剥がれる傾向があります。また変色取り修理を行ったあとに、メッキの剥がれが現れることもあります。
日本のメッキ工場で行われる一般的なメッキの厚みは0.8ミクロン以下と言われています。しかし、当店のメッキは5ミクロンのメッキを行っていますので、その厚さに大きな違いがあります。当店では、耐久性を考慮した厚いメッキを施すことで、長期間の美しさを保つことを考えています。
裏蓋も時計の美しさに影響を与えます。変色を取り除き、ヘアライン加工を施すことで、時計全体が一層引き締まった印象に仕上がります。ヘアライン加工の後にメッキを施して、お客様の時計はまるで新たに生まれ変わったかのような美しさを取り戻します。
出来上がったカルティエマストタンクの時計を受け取ったお客様は、その美しく蘇った時計を見た瞬間に感激され、お礼のメールを送っていただくことが多々あります。その言葉をいただく度に、喜んでいただいて良かった!と私たちの仕事の価値を実感し、これからさらに頑張ろう!と勇気づけられています。
カルティエマストタンクの魅力は、その形の美しさと共に、オーナーのお客様の歴史や思い出を刻む時計であることです。私たちは、その美しさを再び引き出すお手伝いをさせていただきます。カルティエマストタンクの時計の修理をお考えの方は、ぜひご相談ください。