2022.04.01WATCH REPAIR
今回は定番のカルティエタンクの変色取り修理のご依頼をいただきました。
このタンクウォッチは、戦車を上から見た時のデザインに着想を得てデザインされ、縦枠を無限軌道に、ケースを操縦席に見立てた、明確なグラフィックによって定義されています。
今はロシアがウクライナに侵攻しており、戦車というものは決して良いイメージではありませんが、このカルティエタンクに関してはいつ見てもシンプルで良いデザインだと感心させられます。
こちらが表面を上から見た写真です。ルイ・カルティエの強い思いによって1917年に生まれたこの時計は平行に伸びる2本の縦枠が、無駄のないラインとなり、特徴的なデザインのタンクウォッチに仕上がっています。
表面、裏面とも四隅に変色が見受けられます。また、あまり使用せずに大切に保管をされていたのだと思います。全体的に傷が少なく、とても良い状態です。
時計を分解して変色取りを行いました。この写真の状態は変色を取った後に、本体ケースには研磨をし、裏蓋にはヘアラインの修正を入れてあります。また8本のネジも変色取り修理をしてあるので、組み立てた後の仕上がりが完璧になります。
時計を組み立てた後の表面です。研磨をしてあるので「艶」があります。
こちらは組み立てた後の裏面です。ヘアラインを入れたことにより擦り傷が薄くなり目立たなくなります。
綺麗になったタンクを見て、今回もお客様に感動していただけるでしょうか・・・ひたむきに「バカ真面目」に。創業100余年の当店の誇りです。
今回のカルティエ【Cartier】の修理料金
作業内容 : 変色取り+バフ研磨+ヘアライン加工の修理
修理費用 : 15,400円(税込)
※ 往復の送料は無料です。
「変色取り修理」と「再メッキ修理」の価格、作業内容については下記をご覧ください。
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