2025.10.24WATCH REPAIR
カルティエの「マスト ドゥ カルティエ(Must de Cartier)」シリーズは、手の届きやすい価格帯で上質なデザインを楽しめるため、今なお多くのファンに愛されています。特に丸いケースが特徴の「マスト コリゼ」は、エレガントでクラシカルな雰囲気が魅力です。
しかし、このマストシリーズの多くは、ケース素材が「ヴェルメイユ」と呼ばれるシルバー925(スターリングシルバー)に金メッキ(plaque or)を施したものでできています。長年の使用により、どうしてもメッキが剥がれて下地のシルバーが見えたり、全体的な色褪せや変色が発生してしまいます。
今回は、このカルティエ マスト コリゼ(Ref. 2410 / クオーツ)をお持ちのお客様から、「元の18金メッキではなく、ロジウムメッキを施して銀色のケースにしたい」というユニークなご依頼をいただきました。
カイドージュエリーでは、お客様のご要望に合わせた色変更も、確かな技術で実現いたします。


お預かりしたカルティエ マスト コリゼの裏蓋には、「MUST DE CARTIER / ARGENT 925 / 2410 / PLAQUE OR」といった刻印があり、これが金メッキ仕上げであることを示しています。
お客様は、現在の金色のクラシックな雰囲気から一転させ、よりモダンでスタイリッシュな銀色の時計として普段使いしたいとのご希望でした。そこで、カイドージュエリーでは、貴金属ジュエリーにも使われる耐久性の高いロジウムメッキをご提案いたしました。
ロジウムは白金族元素の一つで、プラチナのような美しい白銀色の輝きを持ち、耐食性にも優れています。
元の金メッキを丁寧に剥離し、下地のシルバー925を整えた後、ムラなく全体にロジウムメッキを施します。


修理後のマスト コリゼは、まるで新品のホワイトゴールドやステンレススチール製の時計であるかのように見事に生まれ変わりました。
特にこだわったのは、リューズとケースを固定するネジ類です。これらの細部に至るまでロジウムメッキを施し、ケース全体が統一感のある美しい銀色に仕上がりました。オリジナルのブルースチール針とブルーカボションリューズとのコントラストも際立ち、非常にスタイリッシュな印象です。
カイドージュエリーでは、単にメッキをかけ直すだけでなく、以下の点にこだわり、お客様の愛用時計を蘇らせます。
「カルティエ マストタンク」や「マスト コリゼ」などのヴェルメイユ製モデルのメッキ剥がれ修理はもちろん、「色を変えたい」という特別なご要望にも柔軟に対応できるのが、カイドージュエリーの強みです。

メッキが剥がれてしまったからと諦めていたカルティエの時計も、再メッキ修理を行うことで、新品時のような輝きを取り戻すだけでなく、今回のように全く新しい表情を持たせることが可能です。
カルティエの時計修理や、お手持ちの時計のメッキでお悩みの方は、ぜひ一度、カイドージュエリーにご相談ください。熟練の職人が、あなたの大切な時計を丁寧に蘇らせます。
皆様からのご相談をお待ちしております。
【カイドージュエリー 修理ブログ】 https://kaido-co.jp/watch-repair/