2025.11.08WATCH REPAIR
「このカルティエ タンクフランセーズ、長年愛用しているんだけど、コンビの金色の部分が少し変色してきて…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか? 大切な時計だからこそ、いつまでも美しく使い続けたいですよね。
今回お預かりしたのは、まさにそのような状態のカルティエ タンクフランセーズでした。ステンレスとゴールドのコンビネーションが美しいモデルですが、金色の部分がくすみ、輝きが失われている状態でした。



カイドージュエリーでは、お客様の大切な時計の輝きを蘇らせるため、熟練の職人による丁寧な作業を行います。
まずは時計を慎重に分解し、一つ一つのパーツに分けます。コンビモデルの変色除去は、特に繊細な作業が求められます。
変色した金色の部分には、特殊な技術を用いて丁寧に汚れや酸化物を取り除いていきます。素材を傷つけないよう、時間をかけて慎重に作業を進めます。
変色除去後は、外装研磨によって時計全体を新品のような輝きに仕上げます。熟練の職人の手にかかれば、長年の使用でついた小傷も目立たなくなり、まるで時を巻き戻したかのような美しさが蘇ります。
ご覧ください。この輝き!



比較すると、その差は歴然です。金色の部分が本来の輝きを取り戻し、時計全体が息を吹き返したようです。
今回の修理にかかった費用は、オーバーホールと新品仕上げを含めて 19,800円(税込) です。
ここで、カルティエ タンクフランセーズの魅力に迫るため、そのルーツである「タンク」ウォッチの誕生秘話をご紹介しましょう。
「タンク」ウォッチが誕生したのは1917年。第一次世界大戦の最中でした。ルイ・カルティエは、戦場で活躍する**戦車(タンク)**を上空から見た姿にインスピレーションを受け、そのデザインを時計に落とし込みました。
彼のデザインは、戦車の無限軌道(キャタピラ)をケースの垂直なラインに、車体を文字盤に表現したものでした。それまでの丸形が主流だった時計デザインに、画期的な長方形のフォルムをもたらしたのです。
そして1996年、「タンク」の誕生から約80年を経て、その名を冠した新たなコレクション「タンクフランセーズ」が発表されました。
「フランセーズ」とは「フランスの」という意味。その名の通り、フランスのエスプリが詰まった洗練されたデザインが特徴です。ブレスレットとケースが一体となったような滑らかな曲線は、まさに現代の「タンク」と呼ぶにふさわしいでしょう。
時代を超えて愛されるカルティエ タンクフランセーズは、そのデザインの美しさだけでなく、時計に込められた歴史やストーリーもまた、人々を魅了し続けています。
カイドージュエリーでは、カルティエをはじめとする様々なブランド時計の修理・メンテナンスを承っております。
オーバーホール:時計のムーブメントを分解・清掃・注油し、精度を回復させます。
新品仕上げ:外装を研磨し、傷やくすみを取り除き、新品のような輝きを取り戻します。
電池交換:迅速かつ丁寧に電池交換を行います。
その他修理:ベルト交換、ガラス交換、防水検査なども承ります。
長年愛用している時計の不具合や、購入時の輝きを取り戻したいという方は、ぜひ一度カイドージュエリーにご相談ください。熟練の職人が、お客様の大切な時計を丁寧に診断し、最適な修理プランをご提案いたします。
皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。