2025.11.24WATCH REPAIR
「長年愛用しているカルティエの時計が、黒く変色してしまった」「ケースに傷が増えて輝きが失われた」とお悩みではありませんか?
今回ご紹介するのは、カルティエ(Cartier)の人気モデル「マストタンク(クオーツ)」の修理事例です。
長年の使用により全体的に黒く変色し、打ち傷も多かった時計が、当店の**「丁寧な研磨(ポリッシュ)」と「5ミクロンの厚い再メッキ」**によって、見違えるように美しく蘇りました。
その驚きのビフォーアフターと、カイドージュエリーこだわりの修理工程をご紹介します。
今回お預かりしたマストタンクは、ケース全体が黒く変色し、細かい打ち傷も多数見受けられる状態でした。
マストタンクのケースは「ヴェルメイユ」という技法が使われており、スターリングシルバー(SV925)の上に金を貼り付けています。そのため、経年劣化や傷により表面の金が薄くなると、地金の銀が空気中の成分と反応(硫化)し、特有の黒ずみが発生してしまいます。



【修理前の状態】
ケース全体が酸化し、黒ずんでいる
ケースの角や側面に、使用に伴う打ち傷や擦り傷が多い
金色の輝きが失われ、全体的に曇っている
このような状態でも、適切な処置を行えば新品に近い輝きを取り戻すことが可能です。今回の修理で行った主な工程は以下の2点です。
再メッキを行う前に、まずは下地作りが重要です。
深い打ち傷や擦り傷を、時計本来のフォルム(形状)を崩さないよう慎重に研磨します。職人の手作業により、歪みのない美しい「鏡面仕上げ」を施すことで、メッキの定着と仕上がりの美しさが格段に向上します。
一般的な時計修理店での再メッキは、色の改善を目的とした0.8ミクロン以下の薄いメッキ(フラッシュメッキ)の場合も少なくありません。しかし、薄いメッキはすぐに剥がれてしまい、再び変色の原因となります。
カイドージュエリーでは、「5ミクロン」という厚い層での再メッキを採用しています。
これにより、深い黄金色の輝きが長持ちし、耐久性もオリジナルの状態に限りなく近づきます。
修理が完了したマストタンクをご覧ください。



【修理後の仕上がり】
変色の解消: 黒ずみが完全に消え、上品なゴールドの輝きが復活しました。
傷の修復: 気になっていた打ち傷も綺麗になり、滑らかな鏡面に仕上がっています。
文字盤との調和: 縦縞の入ったスリーカラーの文字盤も、ケースが綺麗になったことでより一層引き立っています。
まるで新品の時計を購入した時のような感動を、再び味わっていただけます。
愛着のある時計だからこそ、長く使い続けられる修理を選びませんか?
カイドージュエリーでは、福井県内はもちろん、全国から時計修理・ジュエリー修理のご依頼を承っております。
「他店で断られた」「メッキがすぐに剥がれてしまった」という方も、ぜひ一度ご相談ください。
確かな技術と経験で、お客様の大切な時計を蘇らせます。
▼時計修理・オーバーホール・再メッキの修理事例はこちら
https://kaido-co.jp/watch-repair/