2026.02.17WATCH REPAIR
こんにちは、カイドージュエリーです。
「久しぶりに時計を使おうと思ったら、ケースが真っ黒に変色していた…」 そんな経験はありませんか?
特に、カルティエ(Cartier)の不朽の名作「マストタンク(Must Tank)」をお持ちの方から、このようなご相談をよくいただきます。 今回は、ケース全体が黒く変色してしまった手巻きのマストタンクを、分解掃除(オーバーホール)、研磨、そして再メッキによって劇的に蘇らせた修理事例をご紹介します。
愛用の時計が変色して諦めてしまっている方は、ぜひ最後までご覧ください。
修理前:黒ずみが目立つカルティエ マストタンクのケース(正面)
修理前:裏蓋も全体的にくすみ、変色が進行しています
「なぜ金色の時計が黒くなるの?」 実はマストタンクの素材は「ヴェルメイユ」という技法が使われており、ベースは「シルバー925(銀)」で、その上から金を貼り付けています。 経年により表面の金が薄くなったり、微細な傷から空気が入り込むことで、下地の銀が硫化(酸化)し、このような特有の黒ずみが発生してしまうのです。
こうなってしまうと、通常のクロスで磨くだけでは元に戻りません。
今回行った修理工程は以下の通りです。
分解: 時計をムーブメント(機械)とケースに分解します。
下地処理・研磨: ケースに残った古いメッキや変色層を、パーツごとに丁寧に研磨して取り除きます。下地の銀を綺麗に磨き上げることが、仕上がりの美しさを左右します。
再メッキ(新品仕上げ): 綺麗になった下地に、たっぷりと金を再メッキ(厚メッキ)します。
組み上げ: ムーブメントを戻し、完成です。
当店では、ただメッキをかけるだけでなく、**「研磨による下地作り」**に徹底的にこだわっています。
そして、修理完了後の姿がこちらです。
修理後:再メッキにより美しいゴールドの輝きを取り戻したマストタンク
修理後:黒ずみが嘘のように消え、上品なゴールドの輝きが復活しました

修理後:この時計はガラスに目立つ傷があったので、ガラス交換もさせていただきました
いかがでしょうか? 黒くくすんでいたケースが、見違えるように明るく輝いています。 文字盤のアイボリー色と、ケースのゴールドのコントラストが美しい、マストタンク本来の上品な姿に戻りました。
お客様にも「新品に戻ったみたい!」と大変お喜びいただけました。
「古い時計だから仕方ない」と諦める前に、ぜひ一度カイドージュエリーにご相談ください。 思い出の詰まった大切な時計を、確かな技術で再び時を刻めるようにメンテナンスいたします。
遠方からのご依頼も承っております。お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
時計修理・オーバーホールの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/