2026.01.30WATCH REPAIR
今回は、**本体ケース全体のメッキが剥がれてしまった
カルティエ マストタンク(Must de Cartier Tank)**の
再メッキ修理事例をご紹介します。
長年の使用により、
ケース表面の金メッキが広範囲で剥がれ
下地のシルバーが露出
ツヤがなく、くすんだ印象
となっていました。


カルティエ マストタンクは
SV925(シルバー)+金メッキのヴェルメイユ仕様です。
カルティエマストタンクはほとんどが四隅の部分からメッキが剥がれます。
しかし、このように全体的にメッキが剥がれ、全体が白っぽくなっているものは、過去に研磨をしてメッキを剥がし、一般的な薄い(0.8ミクロン程度)のメッキがされた場合にこのような症状が見られます。
ムーブメントを取り外し、ケースのみの状態にします。
時計内部に負担をかけないための重要な工程です。
古いメッキや劣化部分を除去し、
ケース全体を均一な状態に整えます。
この下地処理が不十分だと、
再メッキ後の仕上がりにムラが出てしまいます。
角やラインを崩さないよう注意しながら、
マストタンク特有の端正なフォルムを保ったまま鏡面仕上げを行います。
一般的な時計修理よりも厚みのある5ミクロン再メッキを施します。
発色が美しい
耐久性が高い
長く使える仕上がり
を重視した、カイドージュエリーならではの再メッキです。


再メッキ後は、
ケース全体が均一なゴールドカラー
剥がれ・ムラのない美しい表情
鏡面ならではの上品な輝き
となり、マストタンク本来の気品あるデザインが完全に復活しました。
写真の通り、
「同じ時計とは思えないほど綺麗になった」
とお客様にも大変お喜びいただきました。
マストタンクの再メッキは、
ただ金色にすれば良い
厚みや下地処理を考慮しない
といった修理では、
すぐに剥がれたり、安っぽい仕上がりになってしまいます。
カイドージュエリーでは、
✔ 宝飾修理で培った研磨技術
✔ ヴェルメイユ素材への理解
✔ 見た目と耐久性の両立
を大切にしています。
当店では、
カルティエ マストタンク
マストタンク LM / SM
マストコリゼ
変色取り・再メッキ・ケース修理
など、マストシリーズの修理実績が豊富です。
「メッキが剥がれてしまった」
「もう使えないと思っている」
そんなカルティエも、
正しい工程で再メッキを行えば、まだまだ現役で使えます。