2026.02.09WATCH REPAIR
今回ご紹介するのは、
**手巻き式カルティエ マストタンク(Must de Cartier Tank)**の再メッキ修理事例です。


長年大切に使われてきた時計ですが、
ケース全体の金メッキがすり減り下地が見えている
裏蓋にわずかな変形が見られる
全体にくすみがあり、本来の輝きが失われている
という状態でした。

マストタンクは、
シルバー925をベースに金メッキ(ヴェルメイユ)を施したケース構造のため、
使用年数が長くなるほど、
四隅やエッジ部分のメッキ摩耗
裏蓋の小さな歪み
酸化による色ムラ・くすみ
が起こりやすいモデルです。
これは「劣化」ではなく、長く愛用されてきた証とも言えます。
カイドージュエリーでは、見た目だけを整える簡易的な再メッキは行いません。
ムーブメントを取り外し、ケース・裏蓋それぞれの状態を確認。
わずかに変形していた裏蓋は、
素材に負担をかけない方法で丁寧に形を整えました。
ケース全体を均一に研磨し、
メッキ前の下地を美しい鏡面状態に仕上げます。
耐久性と美しさを両立するため、
一般的な再メッキよりも厚い5ミクロン仕上げで再メッキを施しました。
再メッキ後は、


ケース全体に均一で深みのあるゴールドカラー
エッジの立ったシャープなライン
手巻きタンクならではのクラシカルな雰囲気
が見事に甦りました。
新品のようでありながら、
ヴィンテージとしての味わいをしっかり残した仕上がりです。
カルティエ タンクは、
1917年にルイ・カルティエが第一次世界大戦の戦車(Tank)から着想を得て誕生したデザインです。
戦車のキャタピラを思わせる縦のラグ
直線と平面で構成された幾何学的フォルム
無駄を削ぎ落とした完成度の高いデザイン
この思想は、後に誕生したマストタンクにも受け継がれています。
時代を超えて評価され続ける理由は、
**「流行ではなく、完成された造形」**にあります。
マストタンクは、
消耗したら終わりの時計ではありません。
✔ メッキが薄くなったら再メッキ
✔ くすみは研磨でリセット
✔ 手巻きムーブメントは定期的な整備
を行うことで、何十年も使い続けることができる時計です。
カイドージュエリーでは、
カルティエ マストタンク
マストタンク手巻き
ヴェルメイユケースの再メッキ
を数多く手がけてきました。
✔ 宝飾修理技術を活かした研磨
✔ 5ミクロン厚の高耐久再メッキ
✔ ヴィンテージの価値を損なわない仕上げ
大切なカルティエを、
次の世代へ受け継げる状態へと丁寧に修理いたします。
📍 カイドージュエリー|カルティエ時計修理・再メッキ専門