2026.03.02WATCH REPAIR
カルティエのアイコニックなモデル「マストタンク」。しかし、愛用しているうちに「全体的に色が薄くなってきた」「角の地色が見えてきた」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、カイドージュエリーにご依頼いただいた、全体的にメッキが剥がれてしまったマストタンクの再メッキ修理の実例をご紹介します。
今回お預かりした時計のように、全体的に均一にメッキが薄くなっている場合、過去に中古販売店などで「研磨と再メッキ」が施されているケースが多々あります。
実は、一般的な中古市場での再メッキは「0.8ミクロン以下」という非常に薄い仕上げになっていることが少なくありません。この薄さでは、普通に使用していてもわずか2〜3年でメッキが摩耗し、下地のシルバー(ヴェルメイユ)が露出してしまいます。
当店の再メッキ修理は、単に薄く色を付けるだけではありません。
徹底した下地作り(研磨): 時計を一度分解し、ケース単体の状態にします。パーツごとに熟練の職人が丁寧に鏡面研磨を施し、深い傷や凹凸を整えます。この「下地」が仕上がりの美しさを左右します。
圧倒的な耐久性「5ミクロン」: 一般的な再メッキ(0.8ミクロン以下)の数倍の厚みにあたる「5ミクロン」の厚金メッキを施します。これにより、当時の純正に近い重厚な輝きが復活し、長期間剥がれにくい耐久性を実現します。


上側が修理前、下側が5ミクロンの再メッキを施した後の状態です。 角の部分までしっかりと金が乗り、鏡面仕上げによって周囲の景色が映り込むほどの輝きを取り戻しました。リューズのブルーサファイアとも美しいコントラストを成しています。
カルティエのマストタンクは、適切にメンテナンスをすれば一生使い続けられる名品です。「メッキが薄くなったから」と諦める前に、ぜひカイドージュエリーにご相談ください。
時計修理のプロが、1本1本丁寧に、心を込めて本来の美しさを復元いたします。
カイドージュエリーの時計修理詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/