2026.03.14WATCH REPAIR
「マストタンクを落としてしまい、ケースに凹み傷ができてしまった……」 「メッキが薄くなり、全体的にくすんで見える」
カルティエの名作「マストタンク」をご愛用の方から多く寄せられるのが、メッキの摩耗と、日常使いでついてしまった**「打ち傷(凹み)」**のご相談です。
カイドージュエリーでは、単に上から色を乗せるだけのメッキ修理ではなく、凹んだ地金を整え、当時の輝きを完全に蘇らせる独自の復元修理を行っています。
今回お預かりしたマストタンクは、長年のご愛用によりメッキが薄くなっているだけでなく、本体ケースの角やサイドに、複数の深い打ち傷(凹み)が見られました。
修理前の状態: メッキが剥げた部分から銀の地色が露出し、酸化による変色が進んでいます。また、ぶつけてしまった衝撃による凹みが、光の反射を歪ませてしまっています。
このような凹み傷は、通常のクリーニングでは決して消えません。時計のフォルムを崩さない精密な研磨技術が必要となります。
時計を完全に分解し、ケース単体の状態にします。まずは素材にダメージを与えない特殊な技法で、頑固な変色を隅々まで取り除きます。
打ち傷がある箇所は、そのままメッキをしても凹みが目立ってしまいます。熟練の職人が、ケースのシャープなラインを維持しながら、凹みが分からなくなるまで丁寧に研磨を施します。この**「下地作り」**こそが、仕上がりの美しさを左右する最も重要なステップです。
一般的な再メッキ(0.8ミクロン以下)とは一線を画す、「5ミクロン」の厚金18金メッキを施します。
耐久性: 通常の数倍の厚みがあるため、再び傷や摩耗に強い状態になります。
美しさ: 本物の18金ならではの、重厚でしっとりとした輝きが復活します。


修理前 に見られた凹みやメッキの曇りが、修理後 には完全に解消されています。角のラインがピシッと立ち、鏡のように周囲を美しく映し出す仕上がりは、まさに新品同様です。
「凹みがあるから直らない」「メッキが剥げすぎて諦めていた」というマストタンクも、適切な工程を踏めば必ず美しく蘇ります。
カイドージュエリーは、お客様の大切な時計に込められた想いまで守るため、1本ずつ心を込めて修理いたします。
▼カルティエ マストタンクの再メッキ・修理詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/
(福井県の店舗だけでなく、全国からの配送修理も受け付けております。お気軽にお問い合わせください。)