2026.03.24WATCH REPAIR
アンティークウォッチの中でも絶大な人気を誇る、手巻き式のカルティエ「マストタンク」。 しかし、数十年という時を経た年代物の時計には、メッキの剥がれや深刻な黒ずみといった悩みがつきものです。
「受け継いだ大切な手巻きタンクを、もう一度輝かせたい」 「ヴィンテージの風合いを壊さずに、綺麗に修理したい」
今回は、そんな想いに応えるカイドージュエリーの**「精密変色取り&5ミクロン厚金メッキ修理」**のプロセスをご紹介します。
今回お預かりした年代物の手巻きモデルは、ケース全体が茶褐色から黒色に変色し、ゴールドの輝きが完全に隠れてしまっていました。
本体ケース: ヴェルメイユ(銀無垢への金メッキ)特有の硫化が進み、サイドやラグ部分が真っ黒になっています。
裏蓋: 刻印の溝まで変色が入り込み、本来のゴールドカラーが失われています。
手巻きモデルはクォーツ時計よりもさらに古い個体が多く、メンテナンスには非常に繊細な技術が求められます。
手巻きの繊細なムーブメントを守るため、まずは時計を完全に分解。ケースと裏蓋のみの状態にします。年代物の金属に負担をかけないよう、専用の技法で蓄積された変色(酸化膜)を丁寧に取り除いていきます。
変色を取り除いた後は、下地を整える研磨工程です。長年の使用でついた微細な傷を、ケースの美しいエッジを損なわないよう熟練の職人が鏡面仕上げに磨き上げます。この「鏡のような下地」が、メッキ後の輝きを左右します。
一般的な再メッキ(0.8ミクロン以下)の数倍の厚みを持つ、「5ミクロン」の18金メッキを施します。
深みのある黄金色: 年代物の手巻きモデルにふさわしい、リッチで重厚な輝きが戻ります。
次世代へ繋ぐ耐久性: 厚いメッキ層が地金を保護し、再び変色するのを大幅に抑えます。

真っ黒だったケース が、修理後には手巻きタンクならではのクラシックな風格を湛えた、美しい黄金色に復活しました。

変色でくすんでいた裏蓋 も、5ミクロンのメッキによって鏡のように周囲を映し出すほどの輝きを取り戻しました。手巻きのマストタンクは、定期的なメンテナンスを施せば一生、あるいは次の世代まで使い続けられる素晴らしい資産です。「もう古いから」と諦める前に、ぜひカイドージュエリーへご相談ください。
確かな技術と豊富な経験で、お客様の大切な時計に再び命を吹き込みます。
▼カルティエ マストタンクの再メッキ・変色取りの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/
(福井県の店舗だけでなく、全国からの郵送修理も承っております。お気軽にお問い合わせください。)