2026.03.27WATCH REPAIR
「父や母から譲り受けた手巻きのマストタンクが、真っ黒に変色して傷だらけ……」 「ヴィンテージの風合いを守りつつ、新品のような輝きを取り戻したい」
カルティエの黄金期を象徴する手巻き式の「マストタンク」。しかし、長年の眠りから目覚めた個体は、シルバー925(ヴェルメイユ)特有の深刻な変色や、長年の使用による「打ち傷」を抱えていることが少なくありません。
カイドージュエリーでは、そんな歴史ある名品を**「完全分解・精密研磨・5ミクロン厚金メッキ」**という究極の工程で蘇らせます。
今回お預かりしたのは、年代物の手巻きモデル。長年の保管と使用により、非常に難しいコンディションとなっていました。
本体ケース: 表面が完全に酸化(硫化)し、黄金色は失われ真っ黒な状態に。さらに角やサイドには無数の打ち傷(凹み)が見られます。
裏蓋: 刻印が見えなくなるほどの激しい変色に覆われていました。
ヴィンテージウォッチの修復には、現代の時計とは異なる繊細な技術が求められます。
繊細な手巻きムーブメントを保護するため、まずは時計を完全に分解。パーツ単体にした状態で、専用の技法を用いて真っ黒な酸化膜を徹底的に除去します。
ここが職人の腕の見せ所です。
本体ケース: 数々の打ち傷を、シャープなフォルムを崩さないよう慎重に研磨。歪みのない鏡面(ポリッシュ)仕上げを施します。
裏蓋: 研磨で面を整えた後、あえて**「ヘアライン仕上げ(サテン仕上げ)」**を施します。これにより、当時のオリジナルに近い高級感のある質感を再現します。
一般的な再メッキ(0.8ミクロン以下)とは比較にならない、「5ミクロン」の18金メッキを施します。
重厚な質感: 手巻きモデルにふさわしい、しっとりと深い黄金色が復活します。
次世代へ繋ぐ強さ: 極厚のメッキ層が地金を保護し、再びの変色や摩耗を最小限に抑えます。

真っ黒で傷だらけだったケースサイドが、光を真っ直ぐに反射する眩い鏡面へと生まれ変わりました。

真っ黒だった裏蓋 が、5ミクロンのメッキとヘアライン仕上げにより、刻印も鮮明な、落ち着きある黄金の輝きを取り戻しました。
手巻きのマストタンクは、適切に手を入れれば、この先何十年と時を刻み続けられる宝物です。カイドージュエリーでは、その歴史を尊重し、1本1本最高の技術を注ぎ込みます。
全国からの配送修理も承っております。あなたの想い出が詰まった時計、再び輝かせてみませんか?
▼カイドージュエリー 時計修理・再メッキの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/