2026.03.28WATCH REPAIR
「大切に保管していたマストタンク、出してみたら裏蓋が真っ黒……」 「本体の金メッキが茶褐色に変色してしまった」
マストタンクのオーナー様から最も多く寄せられるお悩みが、この**「変色」**です。ヴェルメイユ(シルバー925に金メッキ)特有のこの症状は、適切な処置を施せば、驚くほど美しく蘇ります。
今回は、打ち傷は少ないものの変色が非常に進行してしまった個体の「変色取り修理」をご紹介します。
今回お預かりしたマストタンクは、幸いにも打ち傷などの大きなダメージは少なく、大切に扱われてきたことが伺える個体でした。しかし、経年による「硫化」が激しく、特に裏蓋の状態は深刻でした。
本体ケース: 全体的にゴールドの輝きが鈍り、茶褐色にくすんでいます。
裏蓋: 刻印が判別しにくいほど真っ黒に変色してしまっています。
このレベルの変色は、市販のクロスで磨いても隙間に入り込んだ汚れや黒ずみを落としきることはできず、無理に磨くとメッキを傷める原因にもなります。
カイドージュエリーでは、時計のコンディションを見極め、以下の丁寧な工程で修復を行います。
まず時計を完全に分解します。ケースと裏蓋を単体にすることで、ネジ穴やパーツの接合部など、細部にわたる変色まで徹底的に除去することが可能になります。
素材に過度な負担をかけないよう、専用の技術で黒ずみ(硫化膜)を取り除きます。

くすんでいたケースが、コリゼ特有の気品溢れる輝きを取り戻しました。ガラス周りのラインも非常にクリアです。

最も変色が激しかった裏蓋 も、この通り。5ミクロンのメッキによって「Cartier」の刻印が際立ち、自分の顔が映り込むほどの美しい鏡面に生まれ変わりました。
「変色が酷いからもう使えない」と諦める必要はありません。たとえ真っ黒になっていても、下地の状態が良ければ、このように完璧な姿に復元できます。
カイドージュエリーでは、全国からの配送修理を承っております。あなたの思い出が詰まったマストタンク、再び腕元で輝かせてみませんか?
▼カイドージュエリー 時計修理・再メッキの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/