2026.04.05WATCH REPAIR
「お気に入りだったマストタンク、久しぶりに出したら真っ黒に変色していた」 「ガラスに細かい傷がたくさん入って、文字盤が見えにくい……」
カルティエの名品「マストタンク」をご愛用の方から、特によくいただくご相談です。マストタンクに使われているヴェルメイユ(シルバー925に金メッキ)は、1年〜2年ほど使用せずに置いておくだけでも、空気中の成分と反応して深刻な変色を起こすことがあります。
今回は、全体の変色取りと、視認性を劇的に改善するガラス交換を行った修理事例をご紹介します。
今回お預かりしたマストタンクは、長年大切に保管されていたそうですが、経年による変化が顕著でした。

本体・裏蓋: 全体的に茶褐色〜黒色の酸化膜が広がり、本来のゴールドの輝きが完全に失われています。
ガラス面: 日常使いでついた細かな擦り傷がガラス全体に広がり、斜めから見ると光が反射して汚く見えます。
こうした状態は、市販のクロスで磨くだけでは根本的な解決になりません。特にガラスの傷は交換する以外に透明感を取り戻す方法はありません。
時計のムーブメントを保護し、ケース、裏蓋、ガラスをすべてバラバラに分解します。パーツ単体にすることで、隙間に入り込んだ頑固な変色まで徹底的に除去できます。
熟練の職人が、地金を傷めない専用の技術で酸化膜を取り除きます。1本ずつ手作業でケアすることで、ヴェルメイユ特有の美しい黄金色を呼び戻します。
傷だらけだったガラスを、新しいものへと交換します。これにより、文字盤の白さとインデックスの黒が際立ち、時計全体の清潔感が一気にアップします。
お客様のご要望に合わせて、最適なメニューをご提案しています。
変色取り修理:15,400円(税込) (全体の黒ずみをきれいに除去し、輝きを戻します。※打ち傷は残り、メッキはそのままのコースです)
ガラス交換:11,000円(税込)
※打ち傷もすべて消して、新品同様に復元したい場合は、38,500円(税込)〜の「研磨と再メッキ」メニューもございます。

黒ずんでいたケースが、濁りのないクリアな輝きを取り戻しました。ガラスも交換したことで、文字盤がパッと明るく見えます。

最も変色が激しかった裏蓋も、この通り。刻印がはっきりと判読できる、美しい鏡面へと復活しています。
「変色が酷いから」「傷がついているから」と、大切な時計を眠らせたままにしていませんか?適切なメンテナンスを施せば、マストタンクは再びあなたの腕元で誇らしく輝き始めます。
カイドージュエリーでは、福井県の店舗だけでなく、全国からの配送修理も承っております。お見積もりやご相談は、下記の公式ページよりお気軽にお問い合わせください。
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