2026.04.10WATCH REPAIR
「長年大切にしてきた手巻きのマストタンクが、真っ黒に変色してしまった」 「角のメッキが剥がれて地金が見えてしまい、使うのを諦めている……」
カルティエのアイコン「マストタンク」。その繊細な「ヴェルメイユ(シルバー925に金メッキ)」素材は、経年による硫化(黒ずみ)や、日常使いでのメッキ剥がれが避けられない悩みです。
カイドージュエリーでは、そんな深刻なダメージを抱えたヴィンテージウォッチを、**「完全分解・精密研磨・5ミクロン厚金メッキ」**という独自のこだわりで、再び誇らしく身に着けられる状態へと復元いたします。
今回お預かりしたモデルは、時の流れを感じさせる非常にタフなコンディションでした。
本体ケース: 全体が酸化して真っ黒に変色し、特に負担のかかる四隅のメッキが剥がれ落ちて地金のシルバーが露出しています。
裏蓋: 刻印がほとんど見えないほど、全体が重度の変色に覆われていました。
市販のクロスでは、この剥がれた部分や深い変色を直すことはできません。地金から整え直す「本格的な再メッキ修理」が必要な状態です。
ヴィンテージの風合いを壊さず、かつ現代に通用する美しさを引き出すために、私たちは以下の工程を徹底しています。
繊細なムーブメントを保護するため、まずは全てのパーツを分解します。ケースと裏蓋のみの状態にし、専用の技術で細部の変色(酸化膜)を徹底的に除去します。
オリジナルの質感を忠実に再現するため、部位ごとに仕上げを使い分けます。
本体ケース: 四隅のメッキ剥げ跡や小傷を、ケースのエッジを損なわないよう慎重に研磨し、歪みのない**「鏡面(ポリッシュ)仕上げ」**を施します。
裏蓋: 研磨で面を整えた後、あえて繊細なラインを刻む**「ヘアライン仕上げ(サテン仕上げ)」**を施します。これにより、肌馴染みが良く、落ち着きのある当時の質感を再現します。
一般的な修理店(0.8ミクロン以下)の数倍の厚みを持つ、「5ミクロン」の18金メッキを贅沢に施します。
重厚な黄金色: 18金本来の、深くリッチな輝きが蘇ります。
次世代へ繋ぐ保護力: 極厚のメッキ層が地金を強固にガードし、再びの変色や摩耗を大幅に抑えます。

真っ黒だったケースサイド が、四隅まで隙なく黄金色に輝き、エッジの効いたシャープな鏡面へと生まれ変わりました。

激しい変色で見えにくかった裏蓋 も、この通り。5ミクロンのメッキと精密なヘアラインによって、刻印が気品高く浮かび上がる最高の仕上がりとなりました。
カルティエマストタンクは、適切に手を入れれば、この先何十年と時を刻み続けられる一生モノの宝物です。カイドージュエリーでは、その歴史を尊重し、1本1本最高の技術を注ぎ込みます。
全国からの配送修理も承っております。「もう直らない」と諦めてしまう前に、まずは一度ご相談ください。
▼カルティエ マストタンクの再メッキ・変色取りの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/