2026.06.02WATCH REPAIR
クオーツ腕時計は電池が切れると止まりますが、「そのうち交換しよう」と何年も放置してしまう方が少なくありません。
しかし、電池切れを放置すると、電池内部の薬品が漏れ出し、時計の機械そのものを傷めてしまうことがあります。
実際に当店へお持ち込みいただいた時計も、電池の漏液によって深刻なダメージを受けていました。
腕時計の電池には化学薬品が封入されています。
電池が寿命を迎えたり、長期間放置されたりすると、内部の薬品が漏れ出してしまうことがあります。これを「漏液(ろうえき)」と呼びます。
漏れ出した薬品は非常に厄介で、
といった被害を引き起こします。
今回の時計では、電池から漏れた薬品がムーブメント内部へ広がり、接点部分や地板に白い粉状の腐食が発生していました。
写真の赤丸部分をご覧いただくと、
が確認できます。
この白い粉は、漏れた電解液が金属と化学反応を起こして生成された腐食生成物です。
見た目以上に内部へのダメージは深刻なことが多く、単純な電池交換では直りません。
漏液が軽度であれば、
によって復旧できる場合があります。
しかし、
場合には、オーバーホールだけでは修理できず、ムーブメント(機械)交換が必要になることもあります。
本来数千円の電池交換で済んだものが、数万円の修理費用になってしまうケースも珍しくありません。
一般的なクオーツ時計の電池寿命は約2~3年です。
次のような症状が出たら早めの電池交換をおすすめします。
✓ 時計が止まった
✓ 秒針が4秒飛びで動く(EOL機能)
✓ 時刻が遅れる
✓ 長期間使用していない
特に止まったまま保管している時計は要注意です。
「使っていない時計だから大丈夫」
と思っていても、電池は内部で少しずつ劣化しています。
久しぶりに開けてみたら、
というケースを当店では数多く見てきました。
大切な時計を長く使うためにも、電池が切れたらできるだけ早く電池交換を行いましょう。
電池交換だけでなく、
まで幅広く対応しております。
「長年放置した時計だけど直るかな?」
という時計も、まずはお気軽にご相談ください。