2026.06.22WATCH REPAIR
カイドージュエリーのブログへようこそ。
今回は、当店に多く寄せられるお悩みの一つ、「カルティエ・マストタンク(クォーツ)」の変色修理(黒ずみ落とし)の事例をご紹介します。
マストタンクを久しぶりにケースから出してみたら、ケースが真っ黒に変色していてショックを受けた…という経験はありませんか? 「メッキが完全に剥がれてしまったのでは?」と諦めてしまう前に、ぜひ今回の事例をご覧ください。
カルティエのマストシリーズは、シルバー925(純銀)に金をコーティングする「ヴェルメイユ」という技法が使われています。そのため、長期間保管していたり、汗や空気に触れたりすることで、銀特有の「硫化(酸化)」が進み、表面が茶色や真っ黒に変色してしまうことがあります。
今回お預かりしたマストタンクも、全体、特にケースの四隅に強い変色が出ていました。
施工前の状態を詳しく確認してみましょう。

本体ケース正面: 写真の白丸で囲んだ通り、本体ケースの四隅に真っ黒な変色(黒ずみ)が強く浮き出ています。特に「1時側(右上)」の変色は、変色の境界がはっきりして見えるので、「もしかするとメッキが剥がれて下地が露出しているのかも」という状態でした。

裏蓋: 裏蓋側も全体的にゴールドの色味がくすみ、周囲に変色が始まりつつある状態でした。
「メッキ剥がれなら再メッキが必要だけど、もし変色だけなら…」ということで、今回は費用を抑えられる「変色取りコース(15,400円)」にて承りました。
当店の「変色取りコース」は、特殊なケアによって表面の頑固な酸化膜・硫化膜だけを綺麗に取り除くメニューです。

本体ケース正面: 四隅を覆っていた真っ黒な変色が綺麗に消え去り、本来の美しいイエローゴールドの輝きが戻りました! 心配していた1時側の部分も、変色を取ってみたところメッキの剥がれは一切なく、綺麗なゴールド層がそのまま残っていました。
裏蓋: 裏蓋のくすみもすっきりと解消され、刻印の隅々まで均一なゴールドの輝きを取り戻しています。
今回はメッキの剥がれがなかったため、変色取り(15,400円)だけでここまで美しく蘇らせることができました。
今回の「変色取りコース」は、あくまでも表面の変色(色変わり)のみを除去するメニューです。
そのため、施工後の正面写真をよーく見ていただくと分かりますが、長年のご愛用によってケースについてしまった「細かな打痕(ぶつけた凹みキズ)や擦りキズ」はそのまま残っています。
もし、これらの打痕やキズもすべて職人の手で削り落として平滑に整え、さらに輝きを長持ちさせたい場合は、当店一番人気の「38,500円の研磨・再メッキコース」をお選びください。
変色取りコース(15,400円): メッキの剥がれがなく、キズはそのままでいいから変色だけを綺麗に直したい方向け
研磨・再メッキコース(38,500円): 打痕やキズも一掃し、極厚5ミクロンメッキで「新品同様」の完璧な状態に仕上げたい方向け
お客様のご予算や、時計に刻まれたキズ(思い出)を残したいかどうかに合わせて、最適なメニューをご提案させていただきます。
「真っ黒になってしまったからもう使えない…」と思い込まずに、まずはカイドージュエリーへお見せください。今回のケースのように、変色を落とすだけで見違えるように綺麗になることもたくさんあります。
福井市の店頭での受付はもちろん、全国から簡単にご利用いただける「配送修理」も大変ご好評をいただいております。大切な時計の復活修理は、ぜひ当店にお任せください。
▼カイドージュエリーの他のの時計修理事例はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/