2026.06.24WATCH REPAIR
カルティエのマストタンクは、シルバー925(純銀)の地金に金を固着させる「ヴェルメイユ」という贅沢な仕様が特徴です。しかし、時計の「角(四隅)」は日常の動作の中で最も衣服や物と擦れやすい部分であるため、長年のご愛用によってどうしてもメッキが薄くなり、剥がれてしまいやすいポイントでもあります。
今回お預かりしたアイボリー文字盤のマストタンクも、四隅のメッキ剥がれとケース全体の変色にお悩みでした。
施工前の状態を詳しく見てみましょう。

本体ケース正面: 写真の白丸部分の通り、ケースの上側両角(四隅)のメッキが完全に剥離し、下地であるシルバー925の銀色が露出して白くなってしまっています。さらに、右側の側面から下部にかけて、どんよりとした茶色い「変色」が大きく広がっているのが分かります。

裏蓋: 裏蓋側も全体的にゴールドの層がくすんでおり、特にネジの周辺やエッジ部分を中心に、酸化・硫化による黒ずみや変色が浮き出ていました。
このような「メッキの剥がれ」と「深い変色」が同時に起きている場合は、表面の変色を取るだけでは元の均一なゴールドに戻すことができません。そのため、今回は当店の「38,500円(税込)研磨と再メッキコース」にて修理を承りました。
当店のレストアは、ただ上からメッキを重ねるだけではありません。まずは時計を完全分解し、熟練の職人がマストタンクの命であるシャープな角のラインを崩さないよう、表面の変色層や細かな生活キズを丁寧に研磨(下地処理)して平滑に整えます。
下地を完全にピカピカな鏡面状態へと仕上げた後、当店こだわりの「5ミクロン」という圧倒的な厚みの18金再メッキを施します。

本体ケース正面: 四隅に見えていた白いメッキ剥がれが跡形もなく消え去り、側面の気になる変色も完全に一掃されました! どこから見ても均一で、深みのある18金ゴールドの美しいミラーフィニッシュ(鏡面仕上げ)へと生まれ変わっています。

裏蓋: 全体的にくすんでいた裏蓋も眩いばかりの輝きを取り戻しました。カルティエの伝統的な刻印やホールマークを一切薄れさせることなく、職人の絶妙な力加減で美しく磨き上げ、再メッキを施しています。施工後は赤い保護ラインを入れ、大切にお客様の元へお届けいたします。
一般的な再メッキ(0.8ミクロン以下など)では、せっかく綺麗に直しても、毎日使っているとまたすぐに角から白く剥がれてきてしまいます。
それに対して、当店が施工するメッキは通常の数倍〜十数倍の厚みを持たせる「5ミクロン極厚18金メッキ」です。
圧倒的な耐久性で剥がれにくい ゴールドの層が非常に厚いため、日常使いの摩擦に抜群に強く、今回修理した四隅の部分も今後しっかりと守られます。
本物の18金ならではの上品で深い色合い 薄いメッキ特有の安っぽい黄色さではなく、カルティエのオリジナルに近い、重厚で高級感あふれる18金本来のゴールド色を忠実に再現します。
仕上がりをご覧になったお客様からも、「あんなに色が変わって角が剥げていたのに、まるで新品を買い直したみたい!」と、大変嬉しいお言葉をいただきました。
「角のメッキが剥がれて銀色が見えている…」「全体が変色してアンティーク感が損なわれてしまった…」と諦める必要はありません。当店の技術で、思い出の詰まった大切な時計をもう一度一線で活躍できる姿へとリセットいたします。
福井県の店頭へのお持ち込みはもちろん、全国どこからでも安心・便利にご利用いただける「配送修理」も承っております。お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
▼カルティエの時計修理はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/