2026.06.26WATCH REPAIR
カイドージュエリーのブログへようこそ。
今回は、当店へ定期的にお寄せいただくお悩みの一つ、「カルティエ・マストタンク(クォーツ)」の変色修理(黒ずみ落とし)の事例をご紹介します。
大切な時計をしばらく使わずに保管していたら、全体がどんよりと茶色く変色してしまっていた…ということはありませんか?「もう元には戻らないかも」と諦める前に、ぜひこちらの劇的な変化をご覧ください。
カルティエのマストシリーズに採用されている「ヴェルメイユ」という技法は、シルバー925(純銀)の地金の上にゴールドを固着させています。そのため、汗や空気、保管環境などの影響により、銀特有の「硫化・酸化」が進むと、ケースの至る所が茶色や黒っぽく変色してしまいます。
今回お預かりしたアルジャン(格子柄)文字盤が美しいマストタンクも、ケースや裏蓋の広範囲に変色が進んでいる状態でした。
施工前の状態を詳しく確認してみましょう。

本体ケース正面: 写真の白丸で囲んだ通り、本体ケースの左右のサイドや四隅など、何ヶ所も茶色い変色(黒ずみ)が浮き出ています。ゴールドの鮮やかさが損なわれ、全体的に影がかかったような印象になっていました。

裏蓋: 裏蓋側はさらに顕著で、全体的に赤茶色〜紫色のような強い変色が広がっており、せっかくの美しいゴールド地金がほとんど覆い隠されてしまっている状態でした。
これだけ広範囲に変色していると「再メッキが必要なのでは?」と思われるかもしれませんが、下地のメッキ自体が剥がれていなければ、当店の「変色取りコース(15,400円)」だけで十分に美しさを取り戻せます。
当店の「変色取りコース」は、メッキ層を削ることなく、表面にこびりついた頑固な酸化膜・硫化膜だけを特殊なケアで綺麗に除去するメニューです。

本体ケース正面: ケースの何ヶ所にもあった頑固な変色がすっきりと消え去り、本来の眩いイエローゴールドの輝きが戻りました!

裏蓋: 裏蓋全体を覆っていた赤茶色の変色も完全にクリアになり、元の美しいゴールド一色の状態へ。カルティエの刻印もはっきりと引き立ち、見違えるような美しさです。
今回はメッキの剥がれがなかったため、変色取り(15,400円)のみでここまで見事に蘇らせることができました。
今回の「変色取りコース」は、表面の色変わり(変色)のみを落とすメニューです。
そのため、仕上がり後の正面写真で示した部分をよく見ていただくと分かりますが、長年のご愛用によって刻まれた「細かな打痕(ぶつけた凹みキズ)や擦りキズ」はそのまま残っています。
もし、これらの打痕や凹みキズもすべて職人の手できれいに削り落として平滑に整え、まるで新品のようによみがえらせたい場合は、当店の人気メニューである「38,500円の研磨・再メッキコース」をお選びください。
変色取りコース(15,400円): キズはそのままでいいから、とにかく変色や黒ずみだけを綺麗に落としたい方向け
研磨・再メッキコース(38,500円): 打痕やキズも一掃してケースのエッジを整え、極厚5ミクロンメッキで「新品同様」の完璧な状態に仕上げたい方向け
お客様の大切な時計の状態や、ご予算・ご要望に合わせて最適なメニューをご提案させていただきます。
「こんなに色が変わってしまったから…」と時計を眠らせてしまうのはもったいないことです。今回のケースのように、変色を丁寧に取り除くだけで、また時計本来の魅力を引き出して一線で活躍させることができます。
福井市の店頭での受付はもちろん、全国どこからでも簡単・安心にご利用いただける「配送修理」も承っております。お見積もりは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
▼カイドージュエリーの時計修理事例はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/