2024.11.18WATCH REPAIR
今回はシャネル・プルミエールです。しかも傷みが酷い・・・果たしてCHANELは新品のように蘇るのか?

こちらが送られてきたシャネル・プルミエールです。編んであった革紐は取れてしまい、全体が汚い色に黒ずんでいます。よく見るとメッキが剥がれた凹みもあちこちにあるようです。

バンドを拡大して見てみると、ご覧の通りです。変色とメッキの剥がれが一面にあります。これはバンド全体が傷んでいます。

バンドの裏面もこの通りです。緑青の錆が出ています。おそらくこの錆を取ると、その部分は凹んでいます。

緑青の錆が残ったまま研磨と再メッキをすると、再び錆が内部で進行してしまうので、完全に錆を取り除きます。写真をよく見ると白く凹んだ部分が確認できるかと思います。この部分が緑青の錆があった部分です。

さて、研磨をして5ミクロンの再メッキをして、革紐を編み込みました。いかがですか?この美しさ!
どうしようもないほど傷んでいたシャネル・プルミエールがここまで蘇りました。

こちらは反対側からの写真です。これだけ綺麗であれば、誰もどうしようもなく汚かったシャネル・プルミエールだったことには気がつかないと思います。
