2026.02.19WATCH REPAIR
エルメスのアイコンウォッチとして、世代を超えて愛され続けている「Hウォッチ」。 その象徴的なデザインゆえに、長く愛用していると避けて通れないのが「ケース角のメッキ剥がれ」や「小傷」の悩みです。
「思い出の詰まった時計だけど、メッキが剥げて使うのをためらってしまう…」 そんなお悩みをお持ちの方へ、今回はカイドージュエリーで行ったエルメス Hウォッチの再メッキ修理のビフォー・アフターをご紹介します。
修理の内容に入る前に、少しだけこの名作時計の歴史に触れてみましょう。
Hウォッチが誕生したのは1996年。エルメスの専属デザイナーであったフィリップ・ムケ氏によってデザインされました。 ブランドの頭文字である「H」を大胆にケースへと落とし込んだその斬新なスタイルは、発表当時、時計業界に大きな衝撃を与えました。
単なる「時間を知るための道具」ではなく、エルメスの職人精神が宿る「ジュエリーとしての時計」。 このコンセプトこそが、誕生から四半世紀以上が経過した今もなお、世界中の女性を魅了し続ける理由です。
今回ご依頼いただいたのは、ゴールドカラーのHウォッチ(型番:HH1.201)です。
Hウォッチはその独特の形状から、ケースの上下に突き出した「H」の四隅(ラグ部分)が、服の袖口やテーブルなどに接触しやすくなっています。

写真をご覧いただくとわかる通り、長年のご愛用により、最も突出している四隅のメッキが薄くなり、下地が見えてしまっています。また、ケース全体にも細かな擦り傷が見られ、本来の輝きがやや鈍くなっている状態でした。
まずは、ケース全体の傷を丁寧に磨き落とす「ポリッシュ(研磨)」作業を行います。この下地作りが、仕上がりの美しさを左右します。 その後、エルメスのオリジナルに近い色味で「厚付けの再メッキ」を施しました。

いかがでしょうか。 剥き出しになっていた四隅の角も、ムラなく美しいゴールドの輝きを取り戻しました。鏡面仕上げにより、周囲の景色が映り込むほどピカピカになり、まるで新品のような佇まいに。裏蓋のエングレービング(刻印)も損なうことなく、鮮やかに蘇っています。
メッキ仕様の時計は「剥がれたら終わり」と思われがちですが、適切な研磨と再メッキを施すことで、再び現役として活躍させることが可能です。
カイドージュエリーでは、時計それぞれの状態に合わせ、熟練の職人が最適なメンテナンスをご提案いたします。 「直るかどうかわからない」といった状態でも、まずは一度お気軽にご相談ください。
▼カイドージュエリーの時計修理詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/
遠方からの郵送修理も承っております。あなたのエルメスに、もう一度輝きを。