2026.03.01WATCH REPAIR
エルメスの代表的な腕時計「Hウォッチ」。その洗練されたデザインは、日常のスタイルをワンランク格上げしてくれる特別な存在です。しかし、大切に使っていても避けて通れないのが**「ケースのメッキ剥がれ」**の問題です。
特にHウォッチは、その特徴的なフォルムゆえに、特定の箇所にダメージが集中しやすい傾向があります。今回は、当店(カイドージュエリー)にご依頼いただいた、再メッキ修理のビフォー・アフターをご紹介いたします。
Hウォッチは1996年、エルメスの専属デザイナーであるフィリップ・ムケ氏によって誕生しました。ブランドのシグネチャーである「H」を大胆にケースそのものにデザインしたこの時計は、発表から四半世紀を超えた今もなお、世界中で愛され続けるタイムレスな名作です。
単なる時計としてだけでなく、ジュエリーとしての美しさを併せ持つHウォッチ。だからこそ、メッキが剥がれてしまった時のショックは大きいものです。
今回お預かりしたのは、文字盤もケースもゴールドで統一された、非常に華やかなモデル(型番:HH1.201)です。

写真をご覧いただくとわかるように、**「H」の字の四隅(ラグ部分)**に注目してください。 Hウォッチは構造上、この四隅の角が最も突き出しているため、衣服との摩擦や、何気ない動作で机にぶつけるといった衝撃を受けやすくなっています。長年の使用によりゴールドのメッキが薄くなり、下地の金属が露出してしまっています。
当店では、単に上からメッキを重ねるのではなく、まずはケース全体の小傷を丁寧に磨き落とす「ポリッシュ(下地処理)」を行います。この工程を丁寧に行うことで、最終的なメッキの密着度と鏡面のような輝きに差が出ます。

修理後の状態です。角の剥がれは跡形もなく消え、全体に均一で美しいゴールドの輝きが蘇りました。文字盤のゴールドとも見事に調和し、まるで店頭に並んでいる新品のような佇まいを取り戻しています。
「メッキの時計は修理できない」と思い込んで、引き出しに眠らせてしまっている方は意外と多いものです。しかし、適切な研磨と高品質な再メッキを施せば、このように見違えるほど綺麗に直すことができます。
カイドージュエリーでは、ブランド時計の特性を深く理解した職人が、一つひとつ丁寧にメンテナンスを行っております。
「角が剥げてシルバーの色が見えてきた」
「全体的に傷やくすみが気になる」
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当店へご相談ください。