2025.05.15WATCH REPAIR
【レイモンド・ウェイルのメッキ修理を承りました】
本日は、スイスの独立系時計ブランド「レイモンド・ウェイル」のメッキ修理をご依頼いただいた際の施工例をご紹介いたします。
「レイモンド・ウェイル」は、1976年に同名の時計職人レイモンド・ウェイル氏によって創業された、スイス・ジュネーブ本拠のブランドです。時計製造の聖地とも言われるラ・ショー・ド・フォンで組み立てられるこのブランドの時計は、クリエイティブなデザインと高品質なスイス製の技術を兼ね備えながら、手の届く価格帯で展開されている点が多くのファンに支持されています。
さて、今回お預かりしたのは、そのレイモンド・ウェイルの金メッキモデル。長年の使用により、時計本体の上下バンド部分やバンド裏面にわたって、メッキの剥がれや腐食が見られる状態でした。特に裏蓋においてはサビがかなり進行し、サビの腐食部分が凹んでしまっている箇所も確認されました。これほどの状態になると、部分補修では対応が難しく、サビを完全に除去した上で、再度メッキを施す必要があります。
当店ではまず、時計の本体ケース・裏蓋・バンドの各パーツを分解し、丁寧に研磨して表面の腐食や傷をしっかり取り除きました。その後、耐久性と美観を兼ね備えた「5ミクロン厚」の金メッキを全体に施し、仕上げを行いました。仕上がった時計は、まるで新品のような輝きを取り戻し、お客様にも大変ご満足いただけました。
時計は日常的に使うアイテムであり、長くご愛用いただく中でどうしても傷や劣化は避けられません。しかし、適切なメンテナンスと修理を施せば、再び美しい姿を取り戻し、また長く時を刻み続けてくれます。
お手持ちの時計でメッキ剥がれや腐食が気になる方、どうぞお気軽にご相談ください。状態を拝見し、最適な修理・仕上げ方法をご提案いたします。皆さまの大切な時計が、再び輝きを取り戻すお手伝いができれば幸いです。