2021.08.24WATCH REPAIR
かなり年数の経ったセイコークオーツ腕時計のメッキのご依頼です。このようなセイコーの皮ベルトの時計はクオーツの時計を薄型化へと進化させていた時期の初期のころの時計だと思います。おそらく今から40年ほど前の時計かと思います。
こちらが表面です。以外に綺麗な外観です。ただ文字盤に残念な点があります。写真では分かり難いのですが文字盤の10時の位置のXの文字の上がこんもりと膨らんでいます。このようになる原因は電池交換の作業ミスです。電池交換の作業の際にボタン電池を定位置にしっかり収めて、裏蓋もズレないようにしっかり閉めないとこのようになることがあります。
こちらが裏面です。刻印の個所がピンホールにより腐食して凹んでいます。
こちらが側面です。全体に擦り傷が入って竜頭の先端もメッキが剥がれています。
一番酷いのがベルトを付ける位置の側面です。半分以上のメッキが剥がれ腐食により凸凹になっています。
反対側も同様です。大半のメッキが剝がれ腐食によりステンレスが凸凹になっています。
研磨をして18金のメッキをしました。裏蓋の腐食による凹みが強く、深い凹みの個所は残すことにしました。
時計を組み立てました。こちらが表面です。ケースに艶が戻り、とても綺麗になりました。
こちらが裏面です。深い凹みの個所は残っていますが、これから先のことを考えると、再メッキによって腐食の進行を防げることになります。
今回のビフォア・アフターで一番分かり易いのが側面です。こちらの側面には擦り傷や打ち傷が入っています。
こちらが研磨と再メッキをした後です。見た目が全く変わり、とても綺麗になったのが分かります。
作業内容 : メッキ修理
修理費用 : 33,000円(税込)
※往復の送料は無料です。
修理ご希望の方にはお近くのコンビニから当店に無料(着払い)で送ることができる「らくらく送付キット」をお送りいたします。【LINE】または【お問い合せフォーム】から「郵便番号、ご住所、お名前、お電話番号」をお知らせください。またLINEやメールでお時計の写真をお送り頂くと詳しいご説明が返信できますのでお気軽にご相談ください。
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