2025.10.18WATCH REPAIR
この度は、ダンヒルウォッチの再メッキ修理をご依頼いただき、誠にありがとうございます。
お客様の愛用されている大切なダンヒルウォッチが、美しく生まれ変わった姿に、きっとご満足いただけることと存じます。
こちらの修理事例を、当店の修理ブログでご紹介させていただきます。
お客様からお預かりしたのは、ケースの金メッキが広範囲にわたり剥がれてしまったダンヒルのクォーツウォッチです。
長年のご愛用により、ボロボロと地金が見えるほどメッキが劣化していました。せっかくの美しいゴールドカラーと、文字盤にあしらわれたダイヤモンドの輝きが、ケースのくすみと剥がれで損なわれてしまっている状態でした。
このようなメッキ剥がれの修理には、以下の丁寧な工程が必要です。
今回のダンヒルウォッチも、これらの工程を経て、新品時のように均一で深みのあるゴールドの輝きを取り戻しました。裏蓋の刻印も潰れることなくしっかりと残しています。
ダンヒル(dunhill)は、1893年にアルフレッド・ダンヒルがロンドンで家業の馬具製造を引き継いだことから始まります。
彼の転機は、当時普及し始めた**「自動車(Motor)」**に着目したこと。社名を冠し「エンジン以外ならすべて揃っている」を謳い文句にした、自動車関連のアクセサリーやアパレルを扱う店「モートリティーズ(Motorities)」をオープンし、これが大成功を収めます。
時計の分野でも、1930年代には象徴的な**ファセットカット(多面体カット)**を施したデザインの時計を発表するなど、伝統と革新を重んじる英国紳士のためのアイテムとして、現在に至るまで愛され続けています。
当社の強みは、ブランドの正規店や他店で「修理不可」と断られてしまったような、難易度の高いメッキ修理やケースの仕上げ直しに積極的に取り組んでいる点です。
一律の機械的な作業ではなく、一点一点の状態を見極め、均一で剥がれにくい高品質な再メッキを施します。貴金属修理のプロとして、お客様の大切な時計に最適な処理を提案いたします。
メッキ剥がれの修理において、裏蓋のブランドロゴやシリアルナンバーなどの刻印を潰さないようにする下地処理は、非常に重要な技術です。当店では、この重要な情報(時計の価値にも関わる部分)を損なわないよう、細心の注意を払って作業を行います。
ハイブランドからアンティークまで、多岐にわたる時計のメッキ修理実績がございます。この豊富な経験に基づき、お客様のご要望に柔軟に対応し、最適な修理方法をご提案します。
メッキ製品は、汗や摩擦、化粧品などによりどうしても劣化してしまいます。剥がれ始めたメッキは、見た目が悪くなるだけでなく、金属部分のサビの原因にもなりかねません。
「この時計は古いから…」「もう修理は無理かも…」と諦める前に、ぜひ一度カイドージュエリーにご相談ください。
今回のダンヒルウォッチのように、再メッキによって美しい輝きを取り戻し、お客様の腕元で再び活躍できるお手伝いをさせていただきます。
大切な時計を未来へ繋ぐため、私たちプロの技術にお任せください!
カイドージュエリー
(修理ブログURL:https://kaido-co.jp/watch-repair/)