2025.08.29WATCH REPAIR
お気に入りのジュエリーや時計は、時を超えて私たちの生活に寄り添ってくれる大切な存在です。しかし、どれほど大切に扱っていても、経年劣化は避けられません。特に、毎日身につける機会の多い時計は、気づかないうちに傷ついたり、メッキが剥がれてしまったりすることがあります。
今回は、そんなお悩みを抱えていたシャネルのアイコンウォッチ、「プルミエール」の修理をご紹介します。長年のご愛用により、メッキが剥がれ、青緑色の錆が出てしまっていましたが、当工房の職人の手で、まるで新品のように美しい輝きを取り戻しました。
プルミエールは、1987年に誕生したシャネル初の本格的な時計です。創業者であるココ・シャネルが愛したパリのヴァンドーム広場と、シャネル N°5のボトルストッパーからインスピレーションを得た八角形のケースが特徴です。
また、ブレスレット部分には、シャネルのバッグでもおなじみのチェーンとレザーを組み合わせたデザインが採用されています。このデザインは、シャネルのアイデンティティを象徴するものであり、時計を単なる時間を知るための道具ではなく、エレガントなファッションアイテムへと昇華させました。
今回お預かりしたプルミエールは、長年のご使用により、ゴールドのメッキが部分的に剥がれ、下地が見えてしまっている状態でした。特に剥がれがひどい箇所では、青緑色の錆(緑青)が発生しており、せっかくの美しいデザインが台無しになってしまっていました。
こうしたメッキの剥がれや錆は、ご自身で取り除くことが難しいため、専門の職人による修理が必要です。当工房では、熟練の職人が一本一本丁寧にメッキを剥がし、下地処理を施した後に、再び美しいゴールドメッキを施す再メッキ修理を行いました。
プルミエールのもう一つの特徴である革紐も、長年のご使用で切れ切れになって取れていました。革紐は、時計を着用する際に直接肌に触れるため、汗や皮脂によって劣化しやすい部分です。
今回は、再メッキ修理と合わせて革紐の交換もさせていただきました。新しい革紐に取り替えることで、時計全体の印象がぐっと引き締まり、より高級感のある仕上がりとなりました。
再メッキと革紐の交換により、プルミエールは見違えるほど美しく蘇りました。
まるで時を巻き戻したかのように輝きを取り戻したプルミエールは、これからもきっと、持ち主の腕元で華やかな存在感を放ち続けることでしょう。
ご自宅に眠っている大切な時計やジュエリーの修理をご検討されている方は、ぜひ一度カイドージュリーにご相談ください。お客様の思い出の品を、確かな技術で蘇らせるお手伝いをいたします。