2026.04.14WATCH REPAIR
「譲り受けた大切な手巻きのマストタンクが、真っ黒になってしまった」 「クロスで拭いても取れない黒ずみ、もう直らないの?」
カルティエの名品「マストタンク」をご愛用の方から、最も多く寄せられるお悩みがこの**「変色」**です。特に手巻きモデルは製造から年月が経過しているため、写真のように深刻な酸化(硫化)が進んでいるケースが少なくありません。
カイドージュエリーでは、地金を傷めない独自の**「変色取り修理」**によって、諦めていた輝きを呼び戻します。
今回お預かりした個体は、長年の歳月を感じさせる非常に強い変色が見られました。
本体ケース: ヴェルメイユ(シルバー925への金メッキ)特有の反応が進み、ゴールドの面影がないほど真っ黒に変色しています。
裏蓋: 裏蓋も同様に、重度の黒ずみが全体を覆っています。しかも腐食による深い凹みもあります。
こうした状態は、市販のクリーナーでは落としきれないばかりか、無理に磨くとメッキを薄くしてしまうリスクがあります。
当店では、時計のコンディションを維持しながら、細部まで美しく仕上げるために以下の工程を徹底しています。
繊細な手巻きムーブメントを保護し、ケース、裏蓋、リューズをすべてバラバラに分解します。パーツ単体にすることで、ネジ穴の周りやガラスの縁など、汚れが溜まりやすい細部まで確実にアプローチできます。
熟練の職人が、素材特性に合わせた専用の技術を用いて、酸化した膜(黒ずみ)を丁寧に取り除いていきます。

真っ黒だったケース が、修理後には手巻きタンクならではのクラシックで上品な輝きを取り戻しました。

最も変色が激しかった裏蓋も、この通り。5ミクロンのメッキ層と美しいヘアライン仕上げへと生まれ変わりました。ただ研磨では擦り傷や打ち傷は取り去ることが出来ますが、腐食による深い凹みは残すことになります。
「変色が酷いからもう使えない」と諦めてしまうのは勿体ありません。適切なメンテナンスを施せば、マストタンクは再びあなたの腕元で誇らしく輝き始めます。
カイドージュエリーでは、福井県の店舗だけでなく、全国からの配送修理も承っております。あなたの想い出が詰まった時計、まずは一度ご相談ください。
▼カイドージュエリー 時計修理・変色取りの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/