2026.04.17WATCH REPAIR
こんにちは、カイドージュリーです。 本日は、当店でもご依頼の絶えない**カルティエ・マストタンク(マストドゥカルティエ)**の再メッキ修理についてご紹介します。
実は、マストタンクの「メッキの剥げ方」を観察すると、その時計が過去にどのような扱いを受けてきたのかが手に取るようにわかります。
先日
前回ご紹介した別のマストタンクは、ケースの「四隅」がピンポイントで剥がれていました。これは長年の使用によって起きる、いわば「自然なメッキの剥離」です。
しかし、今回お預かりしたこちらのタンクをご覧ください。
【Before:修理前の状態】
全体的にメッキが薄くなり、地金の銀(シルバー925)が透けて白っぽくなっているのがわかります。
このような剥げ方をする個体は、実は**「過去に一度研磨され、ごく薄いメッキをかけ直して中古販売されたもの」**であることが多いのです。
多くの中古再生品は、コストを抑えるために0.8ミクロン以下という非常に薄いメッキで仕上げられています。その場合、わずか1〜2年ほどでメッキが摩耗し、このように全体が白く退色してしまいます。
せっかくの美しいカルティエ。当店では、その場しのぎの修理ではなく、末永く愛用していただくための施工を行っています。
一般的な中古仕上げ: 0.8ミクロン以下(1〜2年で摩耗)
カイドージュリーの再メッキ: 5ミクロンの厚金メッキ
当店の基準である「5ミクロン」は、通常のメッキに比べて圧倒的な厚みを持たせています。これにより、今回のような全体的な退色が起きるまでには、かなりの年数を要します。
丁寧に下地を整え、5ミクロンの厚い輝きを纏わせた仕上がりがこちらです。
【After:修理完了後】
ケース正面の輝きはもちろんのこと、裏蓋の刻印周りまで美しく蘇りました。


ヴェルメイユ技法(銀無垢への金メッキ)を用いたマストタンク特有の、柔らかくも重厚な黄金色の輝き。厚くメッキを施すことで、新品時に勝るとも劣らない存在感を取り戻しました。
「手元の時計が白っぽくなってきた」 「他店で直したけれど、すぐに色が落ちてしまった」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひカイドージュリーへご相談ください。一過性の修理ではない、数年先を見据えた「本物の輝き」をプロの技術でお約束いたします。
時計修理・再メッキの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/