2026.04.21WATCH REPAIR
「大切に保管していた手巻きのマストタンク、久しぶりに出したら真っ黒に変色していた……」 「裏蓋の汚れが拭いても落ちない、どうしたらいいの?」
世界中で愛されるカルティエの名品「マストタンク」。しかし、その素材特性(ヴェルメイユ:シルバー925に金メッキ)ゆえに、経年による酸化や硫化で、写真のように真っ黒に変色してしまうことがあります。
今回は、特に裏蓋の変色が激しい状態から、カイドージュエリー独自の技術で新品同様の輝きを取り戻した「変色取り修理」をご紹介します。
今回お預かりしたマストタンクは、全体的に変色が進行しており、一見すると金メッキが剥がれてしまったようにも見えるコンディションでした。
本体ケース(修理前): 全体がくすみ、本来のゴールドの輝きが完全に失われています。
裏蓋(修理前): 特に肌に触れる裏蓋の変色が激しく、元の色が分からないほど真っ黒な酸化膜に覆われています。
この状態は、シルバー925が空気中の成分や皮脂に反応したもので、市販のクリーナーで無理に磨くとメッキを傷めるリスクがあります。プロによる適切な「変色取り」が必要です。
当店では、時計のコンディションを維持しながら、細部まで美しく仕上げるために以下の工程を徹底しています。
繊細な手巻きムーブメントを保護し、ケース、裏蓋、リューズをすべてバラバラに分解します。パーツ単体にすることで、ネジ穴の周りやガラスの縁など、汚れが溜まりやすい細部まで確実にアプローチできます。
熟練の職人が、素材特性に合わせた専用の技術を用いて、酸化した膜(黒ずみ)を丁寧に取り除いていきます。力任せに磨くのではなく、地金をいたわりながら輝きを戻すのがカイドージュエリーのこだわりです。
変色を取り除いた後は、マストタンクならではの滑らかな質感と黄金色の輝きを蘇らせるため、手作業で丁寧に磨き上げます。
真っ黒にくすんでいたケース が、修理後には手巻きタンクならではのクラシックで上品な輝きを取り戻しました。
最も変色が激しかった裏蓋も、この通り。酸化膜が完全に除去され、刻印がはっきりと浮かび上がる美しい鏡面へと生まれ変わりました。
「変色が酷いからもう直らない」と諦めてしまうのは勿体ありません。適切なメンテナンスを施せば、マストタンクは再びあなたの腕元で誇らしく輝き始めます。
カイドージュエリーでは、福井県の店舗だけでなく、全国からの配送修理も承っております。お見積もりやご相談は、下記の公式ページよりお気軽にお問い合わせください。
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