2026.05.10WATCH REPAIR
「お気に入りだったマストタンクが真っ黒になってしまった」 「ガラスの傷が目立って文字盤が見えにくい」
カルティエ・マストタンク(ヴェルメイユモデル)を愛用する上で、避けて通れないのが「変色」と「メッキ剥がれ」です。シルバー925に金を重ねる繊細な技法ゆえの宿命ですが、適切なメンテナンスを施せば、時計は見違えるように蘇ります。
今回お預かりしたクォーツのマストタンクは、長年の歳月を感じさせる非常にタフなコンディションでした。


本体ケース: 全体に強い酸化(変色)が進み、本来の黄金色が失われています。さらに、タンク特有の症状である四隅にメッキ剥がれがあります。

裏蓋: 肌に触れる裏蓋も、全体的に重度の黒ずみに覆い尽くされていました。

ガラス面: 表面に深い傷が入っており、光の反射で文字盤の視認性が低下しています。
お客様の「これからも永く使い続けたい」という想いに応えるため、外装を根本から作り直すトータルケアを実施しました。
視界を遮っていた深い傷を解消するため、新しいガラスへ交換。これだけで時計の清潔感が一気に高まり、文字盤の白さが際立ちます。
単なる「変色取り」では解消できないメッキ剥がれや小傷を、以下の工程で完璧に修復します。
完全分解: 時計をバラバラにし、パーツごとに精密な「変色取り」を行います。
下地研磨: 四隅の剥げ跡や打痕を、ケースのエッジを損なわないよう慎重に研磨し、滑らかな面を作ります。
5ミクロン厚の18金メッキ: 通常の修理店(0.8ミクロン以下)の数倍の厚みを持つ、「5ミクロン」の極厚18金メッキを贅沢に施工。重厚な黄金色と、抜群の耐久性を実現します。
こだわりの磨き分け: 本体は鏡のような「鏡面仕上げ」、裏蓋は高級感漂う「ヘアライン仕上げ」を施し、オリジナルの意匠を忠実に再現します。
真っ黒だったケースが、修理後には周囲を鮮明に映し出すほどクリアな鏡面に。ガラス交換との相乗効果で、新品と見紛う美しさです。
酸化膜で覆われていた裏蓋も、精密なヘアライン仕上げと厚金メッキによって、刻印が誇らしく浮かび上がる気品あふれる姿に復活しました。
カイドージュエリーでは、今回のような重度のダメージを受けたカルティエの修理を数多く手掛けております。「もう直らない」と諦める前に、ぜひ一度当店の職人にご相談ください。
福井県の店頭はもちろん、全国からの配送修理も承っております。あなたの想い出が詰まった「一生モノ」の時計、私たちが再び輝かせます。
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