2026.05.08WATCH REPAIR
エルメスの時計の中でも、クラシックで上品なデザインが人気の「プルマン(Pullman)」。 長年愛用されている方も多い名品ですが、経年によるメッキの剥がれや、金属特有の「腐食」にお悩みの方も少なくありません。
今回は、カイドージュエリーで行ったエルメス・プルマンの再メッキ修理の事例をご紹介します。
お預かりした時計は、ブレスレット(バンド)のH型パーツやベゼル部分など、いたるところに経年劣化が見られました。


メッキの剥がれ: ベゼル(文字盤の縁)などにゴールド部分のメッキの剥がれが見えます。
腐食(ふしょく): 最も深刻だったのが、ブレスレット部分の腐食です。湿気や汗などの影響により、メッキの下から金属が腐食し、ボコボコとした「凹み」や「メッキの浮き」が発生していました。
画像で見ると、金色の部分に茶褐色のような斑点や、表面が荒れている様子がわかります。
大切な時計の輝きを取り戻すため、以下の手順で丁寧に作業を進めました。
まずは古いメッキを剥離し、表面を研磨(ポリッシュ)して整えます。腐食による深い凹みは無理に削りすぎるとパーツの形が変わってしまうため、形状を維持できる限界まで丁寧に磨き上げます。
一般的なメッキ(フラッシュメッキ)は非常に薄く、すぐに剥がれてしまいがちですが、当店では「5ミクロン」という厚い層の18金メッキを施します。 これにより、高級感のある深い金色が蘇り、耐久性も格段に向上します。
修理後の写真がこちらです。


腐食による深い凹み跡は、金属の性質上どうしても完全に消し去ることはできませんが、厚みのある再メッキを施すことで、パッと見た瞬間の印象は見違えるほど美しくなりました。
剥がれていたベゼルも、エルメスらしい気品ある輝きを取り戻しています。
「もう古いから…」「傷みが激しいから…」と諦めていた時計でも、適切な研磨と確かなメッキ技術で、再び現役で使える状態に蘇らせることができます。
エルメスのプルマンやクリッパーなど、コンビモデルの再メッキ修理は非常に多くご相談をいただいております。 お手元の時計の変色や剥がれが気になりましたら、ぜひ一度カイドージュエリーへご相談ください。
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