2026.05.19WATCH REPAIR
カルティエというブランドは、かつて英国王エドワード7世に「王の宝石商、宝石商の王」と讃えられた、世界最高峰のメゾンです。その中でも「タンク」は、1917年の誕生以来、100年以上にわたって愛されている伝説的なモデルです。
1970年代に登場した「マスト(Must=持たなければならない)」シリーズは、シルバー925に金を厚く重ねる「ヴェルメイユ」技法を採用し、カルティエの気品をより多くの人に広めました。しかし、この素材は年月とともに酸化(変色)しやすく、角の部分のメッキが摩耗しやすいという繊細な一面も持っています。
今回お預かりしたマストタンクは、長年の歳月を感じさせるコンディションでした。
本体ケース・裏蓋: 全体に重度の酸化(硫化)が進み、黄金色は影を潜め、真っ黒に変色してしまっています。
表面の四隅: タンクのデザインで最も美しく、かつ負担がかかりやすい「四隅」のメッキが少しずつ剥がれ、地金のシルバーが覗いていました。
この状態では、カルティエ特有のエレガンスが損なわれてしまいますが、カイドージュエリーの「再メッキコース」なら、これらを完璧に解決できます。
単なるクリーニングではなく、外装を根本から作り直すのが当店の再メッキ修理です。
まずは時計をバラバラに分解し、ムーブメントを保護します。ケースと裏蓋をパーツ単体にした後、専用の技術で細部の黒ずみまで丁寧に取り除きます。
四隅の剥げ跡や小傷を、ケースのエッジを損なわないよう慎重に研磨します。この下地作りが、仕上がりの「鏡のような透明感」を左右します。
一般的な修理店(0.8ミクロン以下)とは一線を画す、「5ミクロン」という極厚の18金メッキを贅沢に施します。
深い黄金色: 本物の18金ならではの、しっとりとした重厚な輝きが戻ります。
高い耐久性: 通常の数倍の厚みがあるため、再びの変色や剥がれを大幅に抑えることができます。

真っ黒にくすんでいたケースが、修理後には周囲を鮮明に映し出すほどクリアな黄金色に。四隅の剥げも跡形なく、滑らかに整っています。

酸化膜で覆われていた裏蓋も、精密なヘアライン仕上げと厚金メッキによって、刻印が美しく浮かび上がる最高の仕上がりとなりました。
カルティエのマストタンクは、時を超えて受け継がれる価値のある時計です。「もう直らない」と諦める前に、ぜひカイドージュエリーへご相談ください。職人の手によって、あなたの想い出が詰まった時計に再び息を吹き込みます。
福井県の店頭はもちろん、全国からの配送修理も承っております。お見積もりやご相談は、下記の公式ページよりお気軽にお問い合わせください。
▼カルティエの再メッキ・変色取りの詳細はこちら https://kaido-co.jp/watch-repair/