2026.06.27WATCH REPAIR
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今回は、当店が最も得意とする特別なレストア事例、「カルティエ・マストタンク(クォーツ)」の研磨・再メッキによる外装復活修理をご紹介します。
長年愛用されたマストタンクによく見られる「四隅のメッキ剥がれ」や「全体の変色」。諦めて仕舞い込んでしまう前に、ぜひ今回の職人技による劇的なビフォーアフターをご覧ください。
カルティエの「マストシリーズ」は、シルバー925(純銀)の地金に金をコーティングするヴェルメイユ技法が用いられています。 この構造上、日常使いの摩擦を一番受けやすい「ケースの四隅(角)」は、どうしても長年のご愛用によってメッキ層が徐々に薄くなり、最終的に剥がれてしまいやすいという特徴(タンク特有の症状)があります。
今回お預かりしたゴールド文字盤のマストタンクも、四隅の剥がれとケース・裏蓋の強い変色がありメンテナンスが必要な状態でした。
施工前の状態を詳しく確認してみましょう。

本体ケース正面: 写真の白丸で囲んだ通り、ケースの四隅すべてのメッキが完全に剥離し、下地のシルバー色が露出しています。さらに、ケースのサイド部分を中心に、赤茶色〜紫がかった強い変色(黒ずみ)が激しく浮き出ていました。

」マクロレンズでの拡大: 角の剥がれ部分を拡大してみると、残っているゴールドのメッキ層と、剥がれて露出した下地との間に、はっきりと「段差」ができているのが確認できます。この段差がある状態のまま上からただメッキを重ねても、仕上がりに凹凸が残ってしまい、綺麗になりません。

裏蓋: 裏蓋側も全体的に強い変色が広がっており、ゴールド特有の輝きが完全にくすんでしまっていました。
この修理の最大のポイントは、メッキ前の「下地処理(研磨)」にあります。 拡大写真で見られたようなメッキ剥がれによる段差や、ケースについていた生活キズを、熟練の職人が一本一本手作業で丁寧に削り落とし、完璧な平滑(平らな状態)に整えます。マストタンクの美しい直線のエッジを崩さないよう、非常に高度な感覚が求められる作業です。
下地をピカピカの鏡面状態に仕上げた後、本体ケースと裏蓋の両方に、当店のこだわりである「5ミクロン」の極厚18金メッキを施します。

本体ケース正面: 四隅を悩ませていた白い剥がれや、その原因となっていた段差が完全に消え去りました! 側面の頑固な変色も一掃され、どこから見ても均一で深みのある、上品な18金イエローゴールドの眩い輝き(ミラーフィニッシュ)が見事に蘇っています。

裏蓋: 全体がどんよりと変色していた裏蓋も、すっきりとクリアなゴールドに復活しました。カルティエのブランドロゴや各種刻印、ホールマークを薄くすることなく、美しいヘアラインと鏡面仕上げのコントラストを再現しています。
当店の再メッキコース(38,500円)が選ばれる理由は、仕上がりの美しさだけでなく、その圧倒的な耐久性にあります。
一般的な時計の再メッキは1ミクロン未満(0.2〜0.8ミクロン程度)の薄いものが多く、修理してもすぐにメッキが薄くなり、白っぽくなってしまうことが珍しくありません。 しかし、当店のメッキは「極厚5ミクロン」。日常使いの摩擦に強く、今回綺麗に直した四隅の角も、これから先長くしっかりと守られます。
内部のオーバーホールによって時計としての精度もバッチリに整い、外装・内装ともに、まさに「新品同様」の状態へとリセットされました。
「角が白く剥げて段差ができている」「全体が変色してアンティークを通り越して汚れて見える…」そんな状態のマストタンクも、当店の職人技にかかれば、また誇りを持って身に着けられる美しい姿へと生まれ変わります。
福井市の店頭受付のほか、全国から送料無料のキットで簡単にご利用いただける「配送修理」も大変ご好評をいただいております。大切な時計の復活修理・オーバーホールは、ぜひカイドージュエリーにお任せください。
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